自分はどこに住んでいるのだろう、自分の居場所はどこなのだろうと、最近、強くそう思う。地図帳の東アジアの頁を開いて眺め、どうやら済州島の南あたりの東シナ海の海の上が自分の立っている位置ではないかと、そんな見当をつける気分でいる。日本と韓国と中国の真ん中で、どうやら沖縄には近く、日中韓3か国との距離感では、どう考えても日本より韓国に近い。沖縄のマジョリティの人々は、おそらく私と同じで、日本のマスコミよりもネット上の韓国の新聞記事(日本語版)の方が、よっぽど健全で正常な政治報道をしていると感じているのではないか。日本のマスコミの偏向は異常で、国内世論の右翼化も深刻だと憂鬱に思っているはずだ。このところ、中央日報のサイトを頻繁にアクセスする。見ていたら、映画監督の若松孝二の
インタビューが載っていて、我が意を得たりと膝を打たされた。見出しは「侵略の歴史を教えない日本、極右の扇動をそのまま信じる」。こう言っている。「侵略の歴史をしっかり教えないため、人々は彼ら(右翼政治家)の主張を信じてしまう。韓国と中国がなぜ反発するのか理解できない。政治も、教育も間違った」。「反原発デモも全部老人ばかりだ。若者たちはゲームだけして、スマートフォンばかりみている。若者たちは世の中の矛盾に抵抗して変えようと努力しなければならない」。直截で痛快だ。