枝野幸男が「5月6日から原発が一瞬ゼロになる」と
発言した件、マスコミ報道は、泊原発が停止する前に大飯原発を運転再開するのは難しいという認識を示したものだと
説明している。しかし、日替わりでコロコロと発言を変える枝野幸男の習性を考えれば、この「認識」がどこまで維持されるものかは疑問だ。再稼働をめぐる枝野幸男の発言群というのは、全く言葉どおりに信用できない放縦な排泄で、国民を愚弄するだけの不愉快な口から出任せの連発でしかない。一連の詭弁騒動は、枝野幸男の政治家としての信頼を甚だしく失墜させた。後遺症は大きく残るはずで、後で振り返ったとき、致命傷に等しいダメージを受けたのではないか。思い出すのは、菅降ろしの騒動の際の原口一博の噴飯な立ち回りで、不信任案への賛否の舌を一日で転がした喜劇の一幕だ。三宅久之にも嘲笑されたが、あの失態で現在の原口一博の
人物評が定まっている。原口一博の悪質な詭弁屋としての資質は、もともと国民の中で明確に意識され、不信感が溜まっていたものだが、テレビが原口一博をタレントとして珍重するものだから、その実像が隠され、共通認識として定着することがなかった。が、あの瞬間に正体が暴露された。その顛末を考えると、枝野幸男の今回の醜態は国民の印象に強く残り、自身の政治生命に決定的な悪影響を及ぼす材料になるだろう。