今週初め、4/2と4/3の2日間、大越健介がワシントンから中継放送する企画があった。その論調は「決められない日本に苛立つ米国」というもので、TPP参加や辺野古移設を決断できない日本に対して、同盟国である米国が苛立ち、日米関係が軋んでぎくしゃくしているという警告を発し、日本国民に反省を促すというメッセージだった。あまりに露骨で徹底した植民地奴隷根性ぶりに、テレビを見ながら気分が悪くなったし、こうして思い出すと不快で精神が萎え、番組の内容を復元して整理する作業すらできない。批判記事を書くことができないまま、2日も3日も経ってしまった。他の視聴者の感想はどうだっただろうかと、Twitterで「大越 ワシントン」を
検索すると、反発と非難のTLが轟々と流れていて、これを確認してようやく安堵させられた。媚米という言葉は、大越健介のこの態度を表現するためにあるのだろう。この放送の直後、岩上安身が、5月の野田訪米時にTPP参加が電撃発表されると
観測を上げた。情報の真偽は定かではないが、事実だとすると大越健介の報道と平仄が合う。明らかに、この2日間のワシントン中継は、事前に計画的に組まれたもので、政府の指図でシナリオが書かれている。日程から作為が読み取れる。つまり、3月は消費税増税があり、3/30に閣議決定して法案提出し、官邸会見をした。次はTPP論議の番なのだ。