先週(2/22)、松江で開催された「竹島の日」の式典がネット動画で中継されていて、それをずっと見入っていた。夜のテレビの報道では、島尻安伊子の挨拶がクローズアップされ、他には溝口善兵衛の式辞が少し放送されただけで、一見したところオフィシャルでパブリックなイメージが演出されていたが、生中継で見た式典の実相はそれとは全く違っていて、恐るべき
右翼の集会そのものだった。来賓の議員で挨拶したのは、自民の山谷えり子、維新の西村真悟、民主の渡辺周、みんなの三谷英弘。地元議員として竹下亘、亀井亜紀子、細田博之も演壇に立った。山谷えり子の話もおぞましい内容だったが、戦慄させられたのは西村真悟の過激な右翼アジテーションで、あのような狂暴無比な右翼の扇動演説が、島根県主催の公式行事の空間で堂々と放たれ、何の咎めも逡巡もなく式典が進むことに、身も心も凍りついて恐怖に震える思いをさせられた。まさに公共社会の政治常識のバリアーが破られている。会場の2階客席から演台を撮影するネット動画のマイクには、周辺にいる出席者の音声が拾われる。西村真吾のアジテーションのとき、最も大きな拍手と歓声が上がり、来賓の挨拶が右翼的に過激な調子を帯びたほど、会場も熱く歓呼して同調の声を上げていた。島根県の草の根右翼が結集している。まさしく右翼が叫喚する祭典だ。それを、こともなげに県知事と県職員が県行事として遂行している。