前回の
記事で、竹島問題の解決策として、二つある島を日本と韓国で分け合い、竹島の真上を通る斜め45度の線を日韓のEEZ境界線にして日本海を二等分すればよいという提案を述べた。これは、最初にゴールを示した方が解決策として説得的なものになるからであり、両国の国民が最終的に合意して納得できる「引き分け」の構想だからだ。竹島で注目するべきは、過去の歴史の重箱の隅ではなく、むしろシンプルにその
地理的位置である。竹島問題のソリューションのキーは、歴史ではなく地理にある。そう私は直観し確信する。竹島(独島)は、見たとおり、日本と韓国の本土から約200キロ離れた洋上に孤島としてあり、どちらの国からもほぼ等距離の地点にある。この偶然の自然的事実こそ、まさに問題を解決する天佑の条件であり、神が与えてくれた幸運と考えるべきなのだ。しかも、島が二つくっついて仲良く並んでいる。二者間のトラブルをイーブンな解決に到達させる絶好の条件が天賦されている。竹島の位置と地形は神が決めたものであり、人の手で動かすことができない。なぜ、この点にわれわれは着目しないのか。神の叡慮と恩恵の前に謙虚になろうとしないのか。神が裁き、二国の平和と幸福のために下した判決を、素直に受け入れて妥協しようとしないのか。二つの島を挟む水道を国境とする形態は、ベーリング海峡の大ダミオード島と小ダミオード島を米露(米ソ)で線引きした先例がある。倣ってよい。