靖国問題が急転回を遂げ、大きな国際問題に浮上する情勢となった。昨日(4/24)、参院予算委の
答弁で、安倍晋三が中韓からの反発に対して、「国のために命を落とした英霊に対して尊崇の念を表することは当たり前であり、わが閣僚においてはどんな脅かしにも屈しない」と傲然と開き直り、質問した議員に向かって、「靖国神社で英霊に対してご冥福を祈る。それを批判されることに対して何も痛痒を感じない方がおかしい」と逆ギレして言い返す一幕があった。これは、中国と韓国に対する明かな挑発行動であり、ナショナリズムを扇動する目的で故意にやっている政治だ。こうやって、あたかも韓国・中国が不当に日本を非難して圧力をかけているような構図を演出し、国民の安倍晋三への同情を誘い、韓国・中国への敵愾心を増幅させ、その感情的効果と勢いで靖国の正当化を国論に固めようとしている。靖国参拝正当化の正面突破を図る博打の政治であり、5月の日中・日韓首脳会談開催の失敗を隠蔽するカムフラージュの権謀工作でもある。支持率70%の自信がこの暴走を促している。昨夜のテレビ報道を注視していたが、NHKのNW9(大越健介)は、例によって安倍晋三を翼賛する立場で、安倍晋三の右翼的主張を擁護し宣伝するニュース映像に仕上げ、視聴者を洗脳する中身でこの問題を詳報していた。ところが、テレ朝の報ステはベタ扱いでコメントも入れず、TBSのNEWS23もきわめて小さな扱いで済ませていた。