今週は靖国問題で揺れた一週間だった。そして、日韓関係が重大な外交危機を迎えている。余震が続いていて、4/28の「主権回復の日」に尾を引きそうで、何か不吉な予感がする。安倍晋三の卑小で倨傲な性格を考えると、韓国に一矢報いたい衝動に駆り立てられ、また、国内の右翼を煽るポピュリズムの動機と手口で、再度、何か挑発をやらかすかもしれない。昨日(4/25)、駐韓日本大使が韓国外交部に呼び出され、靖国参拝や歴史認識で厳重抗議を受けた問題について、NHKはニュースで全く放送しなかった。報ステは、数秒間の映像のみをコメントなしで伝えただけだった。論評なしで。まるで昔の社会主義国の報道のようだ。日本の大使が現地政府から召喚を受け、抗議と譴責を受けることは多くない。しかも、韓国は重要な隣国であり、この問題はきわめて重大な国家的事件だが、NHKは無視と黙殺を決め込んだ。安倍晋三の外交失態であり、大きく報道すれば安倍政権の支持率に影響が及ぶからだろう。今、テレビ報道は完全に官邸が仕切っていて、安倍晋三に批判や疑問が向けられる内容の情報は電波に乗らないコードになっている。さすがに、新聞だけはそうもいかないようで、今日の
朝日と
毎日と
日経が社説で取り上げている。今週、朝日は3回(4/23、4/24、4/26)もこの問題を社説にした。毎日は2回(
4/23、4/26)。この朝日の社説は、朝日の靖国への基本認識が分かりやすく纏まっている。安倍晋三の愚行への批判としても的確だ。