マスコミの中で、橋下徹の慰安婦暴言問題について、毎日と朝日の2社だけが世論調査を発表した。
共同は、再稼働については質問して数字を取りながら、なぜか橋下徹の慰安婦の件は調査していない。愕然とさせられる。2社のうち、
毎日の方は調査も報道もアグレッシブな印象だが、
朝日の方は何やら腰が引けていて、紙面での扱いが小さく、編集部が注力していない気配が窺える。橋下徹にあれだけ侮辱され愚弄されながら、ペンで反撃しようとする姿勢がなく、正論を唱えて世論を動かそうとしていない。弱腰が見え見えだ。どうやら、朝日の内部に橋下徹を擁護する者がいる。編集部内が割れている。だから、こんな中途半端な世論調査報道になるのだ。東京新聞は、一貫して橋下徹を糾弾する論調で記事を書いているが、独自の世論調査の数字を示せないため、ペンの力を政治的威力にすることに限界がある。共同の体制から脱け、自前の世論調査の機構整備に動くべきだ。このところ、共同の右傾化と存在感の希薄化が目立つ。嘗ての中央公論の衰滅を連想させる。テレビの世論調査は現時点では出ていないが、今週もこの問題が政局騒動の中心になる以上、いずれは世論調査を出さざるを得ないだろう。数字を出すときは、橋下徹を叩き落とす姿勢を明確にせざるを得ない。客観的には、橋下徹は泥沼に嵌って自滅に向かっている。