予想どおり、公明党が裏切り、集団的自衛権の行使容認が与党合意された。来週(7/1)、憲法解釈の変更が閣議決定される。実に呆気ない公明党の方針転換だった。5/20に山口那津男が報ステに出演したときの発言では、集団的自衛権の行使容認には慎重な姿勢で、政府が出してきている具体的事例については、集団的自衛権ではなく個別的自衛権で対応できるのだという、そういう認識を示す素振りだった。創価学会が5/17に異例の見解を出し、閣議決定による解釈改憲に反対の立場を明らかにしたこともあり、もう少し長く協議で粘るのではないかと予想していた。軽減税率とのバーターが決着する8月頃に豹変するのではないかというのが、私の以前からの観測だった。それが、あっと言う間に白々しく陥落した。この間、ずっと集団的自衛権の行使容認に反対し、解釈改憲の閣議決定を阻止すべく論陣を張ってきた朝日も、この公明党の俊足の裏切りには拍子抜けの気分だろう。5/20に第1回の与党協議が行われた時点では、公明党の方が議論をリードし、政府のゴリ押しを押し返す場面も見られたが、6月に入り、急に青菜に塩の体となり、マスコミから「方針転換」のリークが続き、6/26の山口那津男のNHK-NW9への生出演でそれが明言されることになった。わずか1か月。「抵抗勢力」として公明党を注目していた側がバカらしくなるほど、呆気ない幕切れで解釈改憲が本決まりとなってしまった。