事件の原点に立ち戻って、あらためて湯川遥菜のBlogを検証したい。湯川遥菜のBlogに後藤健二の名前が最初に登場するのは、
5/3に記された「シリア内戦視察」からである。4/22に成田を出発してトルコ経由でシリアに潜入した湯川遥菜が、帰国後に2週間にわたる活動報告を記した最初の
記事だ。冒頭、こうある。「僕が入国して数日後、ジャーナリストの後藤健二さんが入国し、お会した」。と書きながら、当該記事には後藤健二について続きがなく、その後は総括的な感想みたいなものが綴られている。今から読み直すと、この冒頭の一行には微妙に意味深な気配が漂うのを否めない。5/15から「第1話」が始まり、具体的な出来事が紹介されていく。「
第4話」に後藤健二が登場する。キリスから
国境を越えてシリアに入った湯川遥菜が、自由シリア軍の検問所で怪しまれて拘束され、司令部に連行されて尋問を受けることになる場面だ。こう記述がある。「『ジャーナリストの後藤健二を知っているか?』僕はもちろん知っていると答えた。明日シリアに来ると言うのだ!僕は二ヤけた(略)僕が日本で会いたかった人の一人。まさかシリアで会えるとは運命としか考えられないよぉ!だって会える確率的に万に一つだよ!(※しかし僕は第六感と言うか、後藤健二さんとは日本に居る時からシリアで逢う気がしていた。それが今回現実になった)そして後藤さんとは来週東京都内で再会する」。