昨夜(6/14)、安倍晋三と橋下徹が
会談をした。菅義偉と松井一郎も同席している。マスコミ報道では、維新が安保法制で対案を提出する方針で、自民が修正協議に応じるとある。安倍晋三の巻き返しが始まった。当初、橋下徹が大阪都構想の住民投票に敗れて松野頼久が代表に就いたとき、維新は民主との連携を深め、安保法案の今国会成立には反対だと
明言していた。法案を先送りにさせると言い、年末までの民主との野党再編を方針に掲げていた。ところが、いつの間にか橋下徹が出てきて、対案提出と修正協議という話にすり替わっている。つまり、維新の内部で大阪組と松野組との権力闘争が勃発し、大阪組が
奪権に成功して松野頼久が失脚したという意味だ。先週、BSフジの番組の中で(右翼の)反町理が、維新が与党と共に法案に賛成した場合は「僕らの世界では強行採決とは言いませんよ」と言っていた。この場合は、2年前の秘密保護法案と同じ形の採決になる。6/4の憲法学者3名によるハプニング以降、安保法案の情勢は安倍晋三に不利に旋回、憲法論議で窮地に立ち、世論調査では法案の今国会成立に
反対の声が圧倒的多数となっていた。会期末の6/24が迫り、政局は会期延長が攻防の焦点となっている。一説には、衆院の再議決規定を睨んで9月上旬まで大幅延長という
話もある。いずれにせよ、会期延長が決まったときが衆院での採決日程を見通したときだ。