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シリアの「化学兵器」とイラクの「大量破壊兵器」は同じだ - 四つの動機
2018-04-16 17:58:00
テーマ: 政治・経済
c0315619_17523874.jpg東京新聞が、化学兵器はでっちあげだとするシリアの反体制派の主張を記事にしている。いわば内部告発だ。共同通信が匿名で取材した情報で、タイムスタンプは英米仏の軍事攻撃の直前の13日17時33分。非常に興味深い。テレビで何度も被害の映像が流されるところの、7日に東グータ地区で起きた化学兵器使用の疑惑について、シリア政府とロシアは事実無根だと全面否定している。日本のマスコミの論調は、一部を除いてアサド政権の仕業とする見方に傾いていて、しばき隊などもアサド政権の犯行だと頭から決めつけているが、それは公平な認識とは言えない。事件について、米国も英国もアサド政権が行ったと断定しながら、その証拠を未だ示していない。軍事攻撃に踏み切った確証を正しく説明していない。証拠を握っていると口で言いながら、それを明らかにしていない。われわれがまず想起しないといけないのは、15年前のイラク戦争の真実と教訓だろう。開戦の口実として喧伝された「大量破壊兵器」は、英国の情報機関によって捏造されたウソだった。真っ赤なウソを根拠に米軍はバグダッドを空爆し、多国籍軍がイラクに侵攻した。
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