< 2022年11月 > | ||||||
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アメリカで中間選挙が行われ、下院で共和党が過半数を制する局面となった。事前の予想どおりの結果であり、共和党が4年ぶりに下院の多数を奪還し、ねじれの政治権力の構図が現出する。アメリカ政治はタカ派色が強まり、対中国強硬姿勢がいちだんと過激化する進行が予想され、東アジアでの戦争はさらに現実味を濃くする緊張の段階へ進んでいる。選挙の争点として第一に高い関心が集まったのはインフレ問題で、物価高に苦しむ人々の民意が政権与党への批判となり、野党を後押しする投票行動となったと総括されている。この結果は、今年6月に行われたフランス議会選挙と同じパターンだ。
選挙の終盤になって、急にマスコミが焦点を当てて浮上したのが、アメリカの「ウクライナ支援疲れ」の問題である。欧州でその気分が蔓延している現状は、ネットに上がる反NATOのデモの情報によって確認できていたが、アメリカでもその兆候が発生している事実は、今回の報道の中で初めて知った。11/8 の報ステの取材映像で、ブライトン・ビーチの「リトル・オデッサ」に住むロシア系移民男性が登場し、ウクライナへの軍事支援を減らして国内の用途に使うべきだと意見を述べていた。アメリカ国内にも欧州と同じ世論が存在し、その要求を反映するように議員たちが主張を上げている。
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バックナンバー 2022年11月分 会員登録する自衛隊のJADGEシステムは機能しておらず、北朝鮮のミサイルから日本を守るミサイル防衛の運用から外されているのではないか。11月3日に起きたJアラートの誤報問題の原因について、当初からその疑念が拭えず、ツイッターで発信してきたが、日を追うほどにその直観と仮説の信憑性を補強するようなマスコミ報道が続き、今では半ば確信に変わっている。最初に結論を提起すれば、自衛隊・防衛省は、北朝鮮が発射したミサイルを探知・捕捉・追尾するレーダーシステムとして、自前で築いたJADGE(早期警戒管制システム)を使っていない。米軍経ヶ岬通信所のXバンドTRY-2が使われている。
今回の誤報はJアラートに起因するのではなく、そこに載せる元々の情報が間違っていたことが真の原因だ。レーダーがミサイルの探知と捕捉と識別に失敗し、軌道計算を間違えて官邸に伝えている。米軍経ヶ岬通信所のシステムのミス(不具合)だと考えられる。バグなのか、人為的なケアレスミスなのか、性能不備なのかは不明だが、原因はそこ(米軍)にある。ここ数年、何となく、北朝鮮のミサイルについての初期情報と初動対応が以前よりルーズになり、アバウトになり、性格が政治化している状況変化を私は感じていて、技術的な精度と緊張感がなくなっている印象を強めていた。なぜだろうと不思議に思っていた。韓国軍の発表の方が常に正確で、情報の信頼性が高い。防衛省の発表は遅くて杜撰なのだ。
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