< 2023年1月 > | ||||||
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先週26日、東京から四国の限界集落に移住して失敗した男性と家族の件が報道され、ネットの中は一日中この話題で騒然となった。当日は他を圧倒してこの問題が関心の主役となり、ツイッターのトレンド欄に「移住失敗」と「限界集落」のキーワードが延々と浮上し続けた。ヤフーのリアルタイム検索のトレンドも同じ。記事を上げたのは朝日新聞である。何としてもネット配信の購読者(サブスク)を増やそうとする朝日の思惑と鋭意が透けて見える戦略的な投擲だったが、朝日の狙いどおり、朝からネット界隈の井戸端はこの問題一色となり、日が暮れるまで熱を帯びた侃々諤々の時間が流れた。朝日は地名等を匿名にして伏せていたが、すぐに愛媛新聞の記事が掘り出され、新居浜市別子山で起きた事件だと判明する。(写真は朝日新聞)
朝日の記事に添えられた2枚の山間地の写真は、私にとっては幼少期の原風景そのものであり、とても他人事とは思えず、井戸端の群衆を搔き分けるように渦中に入り込み、検索エンジンを誰よりも強く押し回し、事情を確認して真相を推測する作業に没頭するところとなった。最初にまず言いたいことがある。それは、この事件に対する井戸端俗衆のシニカルな見方に対する違和感だ。すなわち、最初から限界集落への移住など試みるのは無理で、能力的に無謀で、県庁所在地あたりにしておけば成功できたのにという醒めた見方である。この感想が「正論」として固まっている。この俗論が多数意見として支持を受け、この問題への一般的世評として定着している現状がある。私はこの愚論の風靡に抵抗を覚える。衆愚的な、低俗で間ぬけな「理解」だと苛立つ。
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バックナンバー 2023年01月分 会員登録する1月24日にNHKクローズアップ現代でコロナの放送があった。尾身茂らが登場して、政府による「5類移行」を国民に宣撫する内容のものだった。いつもと同じく中身のないくだらない番組だったが、印象に残ったのは、尾身茂がワクチンの効果について消極的な口ぶりを示していた点だ。従来のように、ワクチン接種が必須だから必ず4回5回接種せよと念を押さず、逆に、ワクチンの感染予防の効果が薄れているという言説を一部認めるような発言をしていた。この一週間ほどで、この国のワクチンに対する評価と見方はずいぶん変わったように感じる。mRNAワクチンへの疑念を言えば即座に「陰謀論」のレッテルを貼られ、人格否定されて魔女狩りされる以前の空気ではなくなった。ワクチン不信の立場が市民権を持つようになった。
同じ24日の報道で、米FDAがコロナワクチン接種を「原則年1回」にするという記事が出た。数か月間隔をやめて簡略化すると言う。早速、日本政府もすぐに同調追随し、年1回接種への切り替え案の浮上を25日のマスコミ報道で流させている。まさに日米一体。時間差がない。これまでは、FDAとファイザー・モデルナは変異するウィルスの追尾と捕捉に血眼になり、どんどん接種する間隔を狭めることで対策に躍起になってきた。その方式を転換して年1回にすると言う。背景には、ウィルスが弱毒化しているからこれで十分という認識があるのだろうが、果たして本当に防疫効果は大丈夫だろうか。現状、オミ株系統はどんどん変異を続け、スパイク蛋白の形状変化を加速させ、感染力を増している。この措置では、逆に防護側の対抗速度を落とす結果になる。
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バックナンバー 2023年01月分 会員登録する最初に重大な情報を見つけたので、その紹介から始めたい。昨年12月8日に産経が「抗体薬、効果期待できず、オミクロン株BQ.1」という記事を発していた。効果があると言われてきた飲み薬の「モルヌピラビル」「パキロビッド」が、新変異種BQ.1株には効果がないという実験結果が出て、東大医科研の河岡義裕らが米医学誌に発表していたのである。衝撃の事実だ。この報道はテレビで見た覚えがない。ほとんどの日本国民は知らないだろう。私の note の読者の皆様は、1月20日の報道1930をご覧になったはずである。久しぶりに倉持仁が登場した。番組の中で経口薬の話題も出て、薬があるはずなのになぜ第8波の患者は投薬に辿り着けないのだろうという議論がなされていた。
松原耕二が感染したのは昨年8月初旬である。4回目のワクチンを接種して3週間後のことだった。おそらく株はBA.5だろう。復帰した松原耕二が強調していたのは、ウィルスの増殖を抑える有効な薬が開発提供されているのに、発症から5日以内という縛りがあり、自分は制限時間を超えたため投薬治療を受けられなかったという遺憾の証言だった。多くの視聴者がそれを聞いて、コロナにはもう特効薬が準備され流通しているのだと理解し、5日以内に辿り着ければ大丈夫だという安心感を持ったはずだ。先週20日の放送を見たかぎり、松原耕二の認識はそのままであり、河岡義裕の報告は耳に入ってなかった様子である。第8波の主役であるBQ.1には薬は効かないのだ。厚労省はそれを知っているから、現行の経口薬を大量流通させないのだろう。
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バックナンバー 2023年01月分 会員登録する前回、ワクチンは効かないのではないかと書いた。この疑念をタイトルに入れて記事にすることは多少の勇気を要する問題だった。ワクチンの効果を疑う意見を上げると、途端に「反ワク」のレッテルを貼られ、「陰謀論者」だと断罪されて一方的に攻撃対象にされる。そういう思想環境が固まっていて、ワクチンについては絶対に懐疑の念を抱いてはいけない、躊躇を口にしてはいけないという強制的圧力の空気がある。タイトルに「ワクチンは本当に効くのか」と書いたので、右翼や左翼から誹謗中傷のリプライ・ラッシュが来るかもしれないと気を揉んだ。だが、それは杞憂に終わり、無視と放置だけで済んでいる。一方、最近になって、専門家の中でもワクチンの効果を疑問視する者が現れ始めた。
例えば、(1)城戸康年は18日のMBSの記事の中で、「3回接種していれば十分で、4、5回目のあきらかなメリットは明確でない」と発言している。従来の定説を覆す主張だ。また、(2)岡田正彦は16日の女性セブンの記事で、「ワクチンを接種すればするほど、コロナにかかりやすくなる可能性は否定できない」という(異端的な)見解を示している。さらに、(3)小島勢二も「ワクチンの接種回数が増えると感染しやすくなる」と断じている。米国のWSJも同様の報道をしたようだ。英国ではもっと早い時期から、ブースター接種がコロナに対する免疫力を薄めていると喝破した専門家がいて、EUの医薬品規制当局も、その流れの中で「ブースター接種を頻繁に行うと免疫系に悪影響を及ぼす恐れがある」と1年前に警告している。
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バックナンバー 2023年01月分 会員登録する最近のコロナ報道で率直によく分からないことがある。まず致死率。コロナの致死率は増えているのか減っているのか。マスコミ報道では、致死率は下がっているという認識と説明になっている。1月15日の朝日の記事では「致死率は低下した」と書いていて、厚労省のデータを元に「致死率は(略)低下傾向にある」と断じている。同じ15日の産経でも「ワクチン接種の進展に伴い、致死率(略)は低下している」と書き、「致死率、インフル並みに」とある。テレビも同じで、政府がマスコミにこの論調で報道させている。どういう計算結果なのだろう。首を傾げる。致死率の計算式は「死亡者数÷感染者数」のはずだ。現在の第8波は1日あたり過去最高の死亡者数が日々更新されている。
第8波の感染者数は、厚労省の統計では第7波と同じ水準だから、致死率計算は、分母は同じで分子が増えている形になる。したがって当然、現在の第8波は過去と比較して致死率が急激に増加していなくてはいけない。小学3年生の分数計算である。だが、政府とマスコミは、第8波で致死率が上昇している事実を言わず、逆のことを言っている。そのことで、オミクロン株への安心感を醸成させ、政府の対策が成功しているように思わせ、ウィズコロナの正当性を刷り込んでいる。屋外ではマスクを外せと言い、GoToトラベルで旅行へ行けと促している。その現状に対して誰からも異論が出ず、ネットでも異議申し立ての声がない。致死率は増えているぞ、嘘を言うなと告発する者がいない。
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