< 2023年2月 > | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
・ | ・ | ・ | 1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | ・ | ・ | ・ | ・ |
開戦から1年の節目で思うことは、世界から平和主義者がいなくなったという事実であり、それへの悲嘆の気分だ。平和の価値が軽んじられ、平和へのコミットが失われている。アメリカ発の戦争プロパガンダが西側全域を覆い、人々の意識と態度を変えてしまっている。日本もそうだが、欧州のその変化が凄まじく、ユネスコ憲章の精神を根本から裏切って否定する人間に欧州人が変わってしまった。そのことに強い落胆と憤懣を覚える。20年以上前だろうか。筑紫哲也がベルリンのホロコースト記念博物館を訪ねて紹介した特集があった。歴史認識がどんどん右傾化する日本の状況に警鐘を鳴らしつつ、逆にドイツの方は戦争への反省を深め、加害と犠牲の歴史を忘れないよう真摯に努めているという平和主義の動きを伝えていた。
日本と欧州のコントラストが浮き彫りにされ、欧州の健全さに安堵を覚え、羨ましく感じられた報道だった。ドイツと欧州の市民の思想がどんどん9条的になっている。日本人が捨てようとしている9条の価値に欧州人が近づいている。私にはそう見えた。今、目の前の欧州はそれとは全く逆の空気の中にある。戦争主義に凝り固まった欧州人であり、冷戦期よりも猛々しく殺気立った、恰も第二次世界大戦前の欧州人だ。鉄と血だけが問題を解決すると、ザッハリヒに確信し断言したビスマルク的な欧州人だ。しかも、その戦争主義の最前列で旗を振り、目を瞋らせてロシアとの対決を扇動しているのは、見目麗しきお嬢様の皆様方ではないか。U.フォン・デア・ライエン、A.ベアボック、S.マリン、M.アンデション、K.カッラス、I.シモニーテ、G.メローニ。
POST FOR MEMBERS ONLY
バックナンバー 2023年02月分 会員登録する