< 2023年7月 > | ||||||
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二度目を見ると、初回は気づかなかった新たな発見があった。それは久石譲の音楽である。映画の前半で何か所か効果的に耳に入るが、特に印象深かったのは、眞人が『君たちはどう生きるか』の本と母親が遺したメッセージを見つけ、それを読み耽る場面で流れるピアノの旋律である。感動した。幽霊塔からアオサギに導かれて下の異世界に流れ落ちた場面でも、ピアノが演出的に奏でられ、出現した海の風景の情感を説得する。冒険ファンタジーの新展開への移行を観客に説明する。異世界に入った後は、ピアノにストリングスが絡まった音楽へと変わる。そう、音楽がナレーションをしているのだ。ジブリ作品では一般的な手法かもしれないが、特に今回の新作では、久石譲が宮崎駿と完全に一体になって場面進行のナレーション役を務めていた。
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