< 2024年9月 > | ||||||
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立憲民主党の代表選が 9/23に行われ、事前の予想どおり、野田佳彦が枝野幸男との決戦投票を制して選出された。9/24 に党役員人事が発表され、幹事長に小川淳也、政調会長に重徳和彦、国対委員長に笠浩史が起用された。小川淳也は、元総務官僚で消費税25%の提唱者。重徳和彦は維新から政治家のキャリアを始めた右翼で、昨年末に不同意わいせつ容疑で被害届を出された不祥事男。笠浩史は日本会議の設立10周年に祝賀状を送っている党内最右翼だ。まさに錚々たる猛毒の顔ぶれであり、野田佳彦が今後何をするのかをよく示唆している。維新と自民に対して、そして国民に対してのメッセージが赤裸々だ。マーケティングの碩学だった村田昭治は、「人事こそ最大の戦略である」と言っていたが、この極端で過激なタカ派人事の内容に、野田佳彦の本性と政治戦略が凝縮されていて分かりやすい。
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バックナンバー 2024年09月分 会員登録する立憲民主党の代表選の政策論議を聞いて分かったのは、自民党との対立軸を構成していた重要政策の柱を、全面的に撤回したり後退させたりしていて、自民党との政策の違いをなくしている事実だ。(1) 安保法制、(2) 消費税、(3) 原発、特にこの3本柱は、17年の枝野新党以前から、この党が自民党との立場の相違と優位性を強調し、国民に支持を訴えてきた根本的な争点だった。(1)´ 集団的自衛権行使を認めた安保法制は違憲なので廃止する、(2)´ 消費税は5%に引き下げる、(3)´ 原発再稼働を認めず原発ゼロを目指す。そう公約してきた。そしてこの3本柱をベースにして、中身はどうあれ衆参の諸選挙で日本共産党と「野党共闘」の形式を組み、選挙区の候補者が共産党票の支援を受けてきた。ところが、今回はその対立軸が完全に白紙化され、蒸発してしまっている。基本政策は自民党と互換になってしまった。
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バックナンバー 2024年09月分 会員登録する9/12、自民党総裁選が告示され、NHKで党本部での立会演説会が中継され、夜に報ステで討論会が行われた。生放送のスタジオに9人の候補者が並んだ。自民党総裁選の電波ジャックが本番に突入し、以降、マスコミが伝える話題と関心がそれ一色に染まっている。1か月半後の総選挙で自民党が勝つため、自民党に勝たせるため、マスコミが総力を挙げて宣伝ショーを盛り上げ、国民の意識をそれ一色に漬け込んでいる。仮に1か月半後に衆院選があるとして、当然、その争点は「自民党の裏金問題」であり、国民の批判を浴びた自民党が厳しい審判を受ける選挙であるはずだ。であるなら、テレビの関係者は、そうした設定で総裁選報道の番組を組むべきだろう。この半年間、候補9人が裏金問題で何を言ったか、証拠映像を示して検証し、国民からの追及と批判を代弁しないといけない。
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バックナンバー 2024年09月分 会員登録する岸田文雄が先月 8/14 に首相退任の発表をした後、そこから約4週間、マスコミでは延々と自民党総裁選レースの報道が続いている。NHKの7時のニュースとNW9は皆勤賞でこの話題を流していて、自民党総裁選のCMを放送し続けている。朝と昼の民放のワイドショーも同じだ。いつもの、自民党総裁の顔を変えて、マスコミが宣伝して世論を煽り立て、解散総選挙で自民党党勝利に誘導するという、マスコミ主催の日本の政治の祭りが到来し進行している。総選挙の前の前座レースとして総裁選ショーを盛り上げ、自民党の人気を高め、自民党と支持者を活気づかせ、自民党主導の態勢で総選挙をやらせて勝たせる思惑だ。今回は、小泉進次郎を新総裁に据える狙いでマスコミが結束している。12年前の、自民党が政権に復活した、第2次安倍政権誕生の前の9月の総裁選の空気と似ている。
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バックナンバー 2024年09月分 会員登録する8月26日午前、中国軍のY9情報収集機が長崎県男女群島沖に飛来、日本の領空に侵入し、初めて領空侵犯が確認された。空自の戦闘機がスクランブル発進し、無線で警告を行ったものの、男女群島沖の日本領空内で2分間飛行を続け、その後も周囲を1時間半余り旋回した後、中国の基地に帰還した。重大な主権侵害であり、乱暴な軍事的挑発である。事件後の一週間(8/26 - 9/1)、世間とマスコミの関心は台風10号の経過と被害に集中し、次いで兵庫県知事の騒動が注目されて時間が流れた。三番目は自民党総裁選の政局情報、四番目は米大統領選のアップデートという順番で報道番組が構成され、中国軍機による初の領空侵犯は大きな問題として取り扱われなかった。続報もなく、予想された中国叩きのプロパガンダの洪水もなかった。報道1930もプライムニュースも特集していない。
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