【JRA馬評価】
イーグルノワール…内外の違いはあれど同じような位置からの競馬で連勝中と巧者ぶりが目立つ。しかもダートへ鞍替え後の連勝だからこれまた説得力十分。雄大な馬体にも奥の深さを感じるし、エリート路線歩みそう。
オーキッドロマンス…差し馬の展開、レコード決着となった前走で首、鼻差の大接戦③着。しかも後続はそこから3馬身半離れたのだから能力は高い。母はJRAダート3勝も兄姉馬は芝向き。初ダートだけが…。
サトノフェニックス…馬体に成長が見られた前走はそこまででもなかったが、ややズブさが見え隠れ。それだけに道中はそれなりに促していった方がいいタイプか。それでも前走が最後まで詰まらない首差、勝負根性相当。
ゼルトザーム…初めての中枠に戸惑ったか、前走は見せ場なく終わったもののダート新馬戦はステッキ一発入っただけでグングン加速の好内容。2戦目芝も最後まで力強く伸びた。芝ダ不問、揉まれなければ…。
タリスマン…ダート鞍替えでの勝利は認めるも離れて③着に入った馬だけが後方からの馬、前走は明らかに先行有利のドロンコ馬場。そんななかでの勝利だけに他JRA勢から比べると一枚落ちは仕方なしか。
【地方他場馬評価】
カプセル…デビュー時よりも10キロ増えた2走目で一変の走り。逃げがプラスに働くもそれ以上に馬体良化が大きくあと押し。以降も順調に成長中で前走は487キロ。早めプレッシャーを浴びながらも凌いだ好内容。
ストリーム…3連勝までは完璧、その3勝目には僚馬カプセルをも負かしているも近2走がトラジロウ相手に完敗。多少気になる材料ではあるが、それでも前走の上がり38秒2は断トツ。距離延長味方に巻き返す。
トラジロウ…デビュー戦こそ伏兵馬に差されてしまったが、その後は完璧、現在5連勝中。1200Mまでの経験しかないが、レース振りは自在だし、追えば追うだけ反応するタイプ。吉村Jを配してきた点も心強い。
ミトノウォリアー…5戦3勝も最も強かったのは2走前、前に馬を置いた方がシッカリ走れる印象。前走は勝負所で一瞬躓いたし、以降は前も詰まり気味、流れに乗れなかった。4連続の1500M経験を武器に。
【地元馬評価】
ヴァリオ…新馬戦はペースを落としかけたところで他馬に絡まれながらも凌いだ。2戦目は馬場入り後からのテンションが高く前向きさが足りなかったよう。とはいえこのメンバーに入って即反撃は至難の業で。
デリシャスパーティ…8戦のキャリアはメンバー中一番。4走前、笠松での②着はそれなりの内容だったもののこのメンバーに入ってどうこうなるとは到底思えないし、馬体もまだまだ成長してこないと。
ラブミーテキーラ…大きく躓いて落馬寸前、そこから態勢を立て直しての逃げ切りだったが、前走メンバーは超手薄。門別2勝馬にとっては今回が試金石となるもその2勝は1000Mだし、前走は1230M。距離微妙。
【最終判断】
毎年のことながら地元上位馬は出てこない。またまたJRAvs門別勢の争いである。前走首差ながらも非凡な勝負根性を見せたサトノフェニックスに注目。イーグルノワールはダート鞍替え後2連勝、鞍上のアクションに即呼応するレース巧者。トラジロウは新馬戦こそ伏兵に足もとをすくわれたものの目下5連勝中、追えば追うほど伸びる。ゼルトザームは新馬戦ステッキ一発で完勝、前走には目を瞑っての狙い。初ダートのオーキッドロマンス、前走の上がりが光るストリームも警戒。