「ライオットガールが年を跨いで連覇達成!」
ダート路線の整備により当レースも大きく日程変更。例年であれば年始の牝馬交流路線はTCK女王盃から始まっていたが、今年はクイーン賞からスタート。その前回のクイーン賞から2か月強でほぼ再戦模様の恰好となった。上位陣がそのままスライドするのか、そこに割って入る別路線組かが焦点。
前走のレース内容、そして単純な力比較から考えてもライオットガールが優位と見た。古馬初対決のレディスプレリュードで3着と通用のメドを立てて臨んだJBCレディスクラシックはスタートミスもあり離された6着と苦い結果に。三度牝馬交流に挑んだ前走のクイーン賞はスタートもスムーズで内3番手で先行勢を見る形。4コーナー手前から徐々に進出を開始して、直線では一気に抜け出す完勝劇。今回は当時2着のテリオスベルとは一気に斤量差が縮まるが、その着差から考えても大きく逆転されることは考えにくい。
そしてレディスプレリュードを制し、JBCレディスクラシック3着のアーテルアストレアが相手筆頭。交流重賞二度目の挑戦のレディスプレリュードは一気の差し脚で前述のライオットガールやテリオスベルに完勝。JBCレディスクラシックでは力の要るタフな馬場に持ち味の切れを削がれてしまったが、それでも3着と十分に存在感は示した。前走は更なる高みを目指すためにチャンピオンズカップに挑戦。着順こそ9着ではあったが、1秒差なら歴戦の牡馬相手でも健闘したと言える。再度牝馬交流路線に切り替えてきた今回は負けられない一戦に。
神奈川記念2着のキャリックアリードは今後勢力図を変える可能性まで秘める。3勝クラスを勝ち上がりオープン重賞挑戦となった前走。結果的に前で運んだ勝ち馬を僅かに捉えられなかったが、道中は中団内で運び、直線で大外に持ち出すロスの多い競馬。それでも直線は敢然と追い込み、勝ち馬に肉薄した走りは今後の活躍を期待させるモノだったし、もう少しスムーズに運べていたら…と思わせた。今回から南関東所属となるが、ここまで大事に使われて5歳にしてキャリア7戦。しかもすべて3着内と底を見せてないのは魅力。今回は距離延長だが、千八は2勝を挙げておりむしろ好材料。
超個性派テリオスベルは今回も己との戦いの一語に尽きる。常に出脚ひと息だが、それでも果敢に先行争いに絡んでいく強引な運び。それでいて大きく着順を落とさないのは能力の成せる業。クイーン賞で敗れたライオットガールがいて分は悪いが、自分のフォームを貫いてどこまで粘れるか。 昨春はフローラSを勝ち、オークスにも出走したゴールデンハインド。初のダートがカギだが、週明けの降雪の影響でスピードを生かせる馬場状態を見込めばこなせると判断はできる。しかし、隣の枠にテリオスベルがおり、道中で絡まれてペースアップは否めない情勢。諸々の難題を克服できれば。 NAR最優秀3歳牝馬を受賞したメイドイットマム。南関東、そして地方競馬を背負い今回はJRA勢を迎え撃つ立場。古馬相手の前走は苦い結果に終わったが、千六より距離が延びていいタイプなので千八は好材料。斤量52キロも恵まれており、未知の相手でも期待したい。
◎ライオットガール
○アーテルアストレア
▲キャリックアリード
△テリオスベル、ゴールデンハインド、メイドイットマム