< 2024年11月 > | ||||||
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船井幸雄さん、羽生善治さんの『人間力』から羽生さんの話を紹介します。
「将棋だけに限らず、スポーツや仕事のうえでも、
仲間同士の“格付け”のようなものがあります。
自分が仲間からどのように評価されているかは、
誰しもおおよそは知っているでしょう。
あの人であればきちんと仕事をこなしてくれると仲間から信頼されることは、
物事を推し進めるために必要なことでしょう。
信用とは何かというと、その人に対する期待値だと言えます。
この人ならこれだけできるという期待値に応えていくことで、
信用を得ることができ、まらりの人からサポートしてもらえるようになるのです。
将棋など勝負の世界においては、
仲間から『あの人は強い』と認められることによって、
対戦相手にプレッシャーを与えることがあります。
不利な局面では『粘っても無駄だ』とわりと簡単にあきらめてくれたり、
有利なときには『どこかで逆転されるのではないか』と
不安からミスを犯してくれたりすることがあります。
あの人はヘタだと思われている場合は、
その逆で不利な局面でもなかなかあきらめてもらえないし、
有利な局面ではのびのびと指されてしまいます。
勝負においては、
このような暗黙の了解が勝敗の大きなウエイトを占めることになるのです」
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わかりますよねー。
高校野球では、これが顕著に出ていると思います。
強豪校を相手にして、「あいつらはすごい」と思いすぎて自滅する。
たとえば大阪桐蔭だって、強いときと、そうでもないときがあるのに
「桐蔭=強い」と思っているからやられてしまうんですね。
逆に甲子園にあと一歩の学校は、結構いい選手がいて、
今年こそ甲子園を狙えるんじゃないかというときもだいたいベスト8ぐらいで負ける。
これはやっぱり、相手が「どうせ○○だろ」と思っているからなんですよね。
まぁ、このへんで負けるだろうと(笑)
だから、その通りの結果になる。
“格付け”はイコール思い込み。
だいたいはみんなが思っているようになるということです。
せっかくリードしていても、やるべきことをやっていなければ、
「ホントに勝てちゃうの?」「そんなはずはない」とびくびくしながら終盤を迎えますが、
やるべきことをやっていれば、「よっしゃ」と自信を持って終盤に入れる。
自信がない監督に限って、リードしているのに
「お前ら、このままで終わると思うなよ」
とか余計なことを言ってしまう。
周りからの格付けも大事ですが、自分自身の中での格付けも大事ですね。
あのチームに勝つ準備ができているかと思えるかどうか。
それがなければ、勝てるものも勝てなくなってしまうと思います。
<勝負には、“格付け”による暗黙の了解が大きく左右する>
<相手になめられていたらあきらめてくれないし、のびのびとプレーされてしまう>
体格で負けていてもいいんです。
態度や姿勢など目に見える部分で勝っていればお客さんは気づいてくれます。
やるべきことをやっていれば、絶対になめられない。
自分たちで“格”を上げ、自信を持ってプレーできるチームになっていきましょう!
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