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中学、高校球児・指導者必読!!
ブログ版『タジケンコラム』。
日々の練習や試合、アスリートの言葉などから気づいたこと、
弱者が勝つためのヒントを伝えていきます。
キーワードは
JK=準備・確認、時間と距離、実際に行動する、
情報共有、自分で考える、実行と検証
地道にコツコツ、人生が変わる
TY=とりあえずやる、徹底的にやる、続けてやる
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しつこいですが、タジケン用語ではJ=準備、K=確認のJKです。
合言葉にしてください!
僕が書いたコラムを紹介します。
センバツをかけた秋の関東大会の試合のことです。
ほとんどが理解できていないようだった。
審判のアナウンスがあったにもかかわらず、
スタンドの観客もしばらく
「誤審だ」「間違っている」「あの1点はおかしい」と言い合っていた。
7回裏、千葉商大付の攻撃。
1死二、三塁で一番・林の放った打球はライナーでセンターへ。
安打性の打球だったが、これを前橋工のセンター・田中がダイビングで好捕。
すかさずベースカバーのセカンドに送り、
飛び出していた二塁走者の小澤がアウト。
スリーアウトチェンジとなった。
ところが、千葉商大付には1点が認められた。
飛び出していた小澤がアウトになる前に、
三塁走者の萩原がホームを踏んでいたからだ。
通常、センターフライ、ライナーで本塁を突くにはタッチアップが必要。
萩原はタッチアップをしていなかったが、
このケースはタッチアップなしでも本塁生還が認められる。
野球規則7・10にはこう記載されている。(抜粋)
『次の場合、アピールがあれば、走者はアウトになる。
(a)飛球が捕えられた後、走者が再度の触塁(リタッチ)を果たす前に、
身体あるいはその塁に触球された場合。(b)(c)(d)略
イニングの表または裏が終わったときのアピールは、
守備側のチームのプレーヤーが競技場を去るまでに行なわなければならない。
第三アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員が、
そのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、
そのイニングにおける第三アウトとなる。
また、第三アウトがアピールによって成立した後でも、
守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、
その有利となるアピールアウトを選んで、
先の第三アウトと置きかえることができる
“守備側チームのプレーヤーが競技場を去る”とあるのは、
投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために
フェア地域を離れたことを意味する。』
ちなみに、僕が持っている野球規則には
この7・10の項の最後にこのような事例も記載されている。(抜粋)
【問】一死、走者一・二塁、打者が右翼へ大飛球を打ったとき、
安打になると思った二走者は、フライが飛んでいる間進塁し続け、
右翼手がこれを捕えたにもかかわらず、
二塁走者はそのまま本塁を踏んだ。
しかし一塁走者は捕球されたのを見て一塁に引き返そうとした。
右翼手は一塁へ送球、一塁手は一塁走者が帰塁するより先に、
塁に触球して、アウトにした。
二塁走者は、一塁走者が一塁でアウトになるより先に、
本塁を踏んでいるが、その得点は認められるか。
最近の高校生は野球を観る習慣がありません。
野球マンガを読んだり、本を読んでいる高校生も少ない。
そのため、僕らが自然と覚えたルールを知らない人が増えています。
そこで、定期的にルールのJK(準備・確認)をしたいと思います。
2010年に実際にメジャーリーグであったプレーです。
スポーツ報知WEBの蛭間記者のコラムから紹介します。
メッツの高橋尚成投手が初勝利を挙げた4月23日、
メッツが1点リードの7回1死一、二塁だった。
ホゼ・レイエス内野手が内野フライを打ちあげると
審判は「インフィールドフライ」を宣告した。
ところが、三塁のチッパー・ジョーンズが落球したため、走者がそれぞれ進塁。
自動的にアウトになっているレイエスは打者の習性で一塁に走っていたが、
マウンド付近に転がったボールをつかんだブライアン・マッキャン捕手が、
あわてて何と一塁にタッチに向かった。
マウンドにいた斎藤隆投手は三塁のカバーに入っていたことで
本塁ががら空きとなって、エンゼル・パガンが生還。
パガンは「キャンプから、こういうような状況では前の塁を狙おうと話していた。
それが出来てうれしい」と話したが、高橋の初勝利につながる大きな1点となった。
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この記事が説明している状況、意味はわかりますか?
ルールのJKです。
プロでもボーンヘッドをやらかします。
ということは、高校生なら……。
もっと起こる確率は高いですよね。
自分たちはやらないためにも、しっかりと確認してください。
2010年4月30日の阪神対巨人戦で
巨人の坂本勇人選手がボーンヘッドをやってしまいました。
そのプレーについて、スポーツニッポンの記事から紹介します。
ミスを犯した方が負ける。
勝負の世界では必然の格言だが、接戦ではさらに大きな意味を持つ。
敵地に乗り込んでの首位攻防戦第1ラウンドは、
信じられない走塁ミスで、
つかみかけた試合の流れを逸したまま今季2度目のサヨナラ負け。
原監督は「私が教えていなかったということ。私が悪かった」と唇をかんだ。
問題のシーンは3回。
坂本の適時二塁打で1点を勝ち越し、
なおも1死一、二塁から脇谷とチーム今季初の重盗に成功した直後だった。
小笠原の二ゴロで三本間に挟まれた三塁走者の坂本は三塁へ戻ったが、
既に二塁走者・脇谷が三塁に到達しており、
2人の走者が同じ塁に。脇谷は阪神の捕手・城島にタッチされて2死。
ところが、占有権のある坂本も塁を離れてしまった。
「“坂本、離れろ”と思っていたら離れた」と、
してやったりの城島にこちらもタッチされてアウト。
攻撃が終了し、あっけに取られたままベンチに戻った。
その直後の回に先発の西村健が逆転を許した。
坂本は1点リードの初回2死二塁でも、
新井の内野安打を一塁に悪送球し、タイムリーエラーで同点とされた。
緒方三塁コーチは「ルールを知らなかったとは思ってない。
エラーを引きずっていたのかな」とかばったが、
坂本は「2度としないように頑張ります」と反省するしかなかった。
▽野球規則七・○三(a)
2走者が同時に一つの塁を占有することは許されない。
ボールインプレーの際、2走者が同一の塁に触れているときは、
その塁を占有する権利は前位の走者に与えられているから、
後位の走者はその塁に触れていても触球されればアウトとなる。
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小学生で教わるルールです。
それをプロの選手がやってしまう。情けないし、残念ですよね。