❀「おはよう♡」
岩「あ、おはよう…ございます…//」
挨拶だけして私の側からそそくさと離れていく岩ちゃん。
まだ意識してるの?子供みたい。
たかだか一回のSEXで。
私はもうあなたに興味はないから安心して♡
❀「あ、隆二くん…おはよう♡」
隆「…っ…おはよう…ございます…///」
ペコリと頭をさげると、彼はすぐに楽屋を出て行ってしまった。
私はみんなにバレないようにその後をすぐに追いかける。
❀「隆二…くん…っ」
隆「…っ」
彼の背中にそっと手を置くと…
臣「マジっすかー?w」
直「そうそう、だから明日見てみろって!w」
臣「あっはははw」
直と臣くんの笑い声が聞こえてきて…
隆「……っ」
隆二くんは私の手を取って、階段の裏に回った。
❀「隆二…くん……」
小さく名前を呼べば、彼は切なそうな表情を浮かべて。
隆「もう…俺に…話しかけないで…ください。」
❀「…どうして…っ……どうしてそんなこと言うの?」
隆「……っ」
そんな苦しそうな顔で、どうして……
隆「あなたといると…自分が…止められなくなりそうで…怖い。」
❀「……っ」
わかっていて、彼の頬にそっと手を伸ばす。
❀「どういう…意味…?」
隆「……っ」
頬に触れた瞬間、彼は私の手を取って、私の頭の後ろを掴んだ。
❀「……ッ…ん……///」
勢い良く塞がれた唇は、すぐに離れて…
隆「こういう…こと…っ」
泣きそうな顔で、彼が呟いた。
隆「昨日も…ほんとは…ダメだって自分に何度も…言い聞かせたのに…」
❀「……」
後悔…してるの…?
隆「あなたを前にすると、止められなくて…」
あんなにキモチ良かったのに、どうして後悔するの?
隆「これ以上、あなたに溺れられない…っ」
❀「…どう…して…?」
目に涙を溜めて、彼を見上げた。
隆「どうして…って……あなたは…っ」
❀「……」
そう言いかけた彼の唇を、人差し指で塞いだ。
❀「溺れちゃ…ダメなの…?」
本当はまた、私とシたいんでしょう?
隆「あなたは…っ!直人さんの…っ」
直人さんの彼女だから。
そう言いかけて、彼は私をグイッと離した。
隆「この三日間、あなたのことばかり考えて…何も手につかないんです。」
❀「……」
可愛い。ゾクゾクしちゃう。
隆「こうして…目の前にいるだけで…あなたが欲しくなって…仕方ない。」
だったら…
❀「……また…抱いてくれたら…いいのに……」
そう言って彼に身を寄せたけれど、彼の手に阻まれた。
隆「本当に…溺れそうなんです。…だから…もう…、やめてください…っ///」
必死に私を拒む彼に、気持ちが冷めていくのは…
きっとこれ以上私が何を言っても、彼の考えは変わらないとわかったから。
つまらない。
この関係を楽しんではくれないのね。
❀「困らせて…ごめんね……」
隆「泣かない…で…っ」
女の嘘泣きもわからないくらい、ピュアな子。
仕方ないから離れてあげる。
❀「隆二くんとのことは…誰にも…言わないから…」
隆「俺も…誰にも…言いません。」
❀「……ありがとう。」
そう告げて、私は楽屋に戻った。