つまみ食い
つまみ食い
完結
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2017/08/07
最終更新日:---

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つまみ食い 第3章 甘いカフェオレ

最高なSEXの後、久しぶりに充足感に満たされて一晩眠って。


翌朝起きると彼女はまた、何事もなかったかのようにいつも通りだった。



健「んあ~~めっちゃ二日酔い~~~」

❀「健二郎くん大丈夫ー?はい、これ良かったら飲んでね♡」

健「うあ~~ありがとうございますっ!」

岩「俺はお腹空いたぁ~~~」

❀「今何か作るから待っててね、岩ちゃんw」

岩「わーーい♡」

隆「俺も食べたい~~!」

❀「もちろん♡」



彼女はニコッと笑って…



❀「臣くんは?食べれる?♡」



俺にもそう聞いた。



臣「はい、お願いします。」

❀「ふふっ、了解です♡」

臣「……」



昨夜は呼び捨てでその名前を呼んで…


俺の上であんなにエロく乱れてた女が…


今は普通にみんなの朝ごはんを作ってる。



直「もう❀❀はみんなのこと甘やかしすぎだって~~」

❀「なーお、重いよ~~~」

直「やだ。離れない。」

❀「も~~朝からどうしたのぉ?w」

直「ん~~~♡」



俺たちがいることなんて御構い無しに、朝から彼女に甘える直人さん。



直「はぁ…♡ お前に触ってると癒される♡」

❀「もう…♡ …チュッ♡」

直「でへへ…///」


健「朝からイチャついとるわ~~~」

岩「俺も癒し系の彼女が欲しい!!」

隆「俺も!!」

臣「……」


直「もっかいチューして、もっかい♡」

❀「もう…仕方ないんだから~~チュッ♡」

直「へへぇ…♡」



今あなたにキスしてる彼女は、昨日死ぬほど俺とキスしたんですよ、直人さん。


濃厚に舌を絡めて、甘い息を漏らしながら…何度も何度も。



キスだけじゃない。


身体で何度も繋がって、二人で快感に溺れたんだ。



何も知らない直人さんは幸せそうでいいですね。



直「なんだよ臣、ジロジロ見て~~」

臣「いや、別に。」

直「お前は朝からクールな奴だなw」

臣「……」



俺は彼女とヤッたけど、直人さんに対する罪悪感は全くなかった。



もし俺が彼女を好きになってしまったなら、罪悪感や後ろめたさを感じたり、直人さんに嫉妬したりとかも、したのかもしれないけど…


俺は彼女を好きなわけじゃない。



ただ、彼女を味わってみたかった。


最高に甘い匂いを漂わせて俺を誘惑する…、彼女の身体を。



そう、これは言うなれば「つまみ食い」みたいなもん。


特別な感情は何もなくて、ただ甘い誘惑と快楽に本能で従った結果。

ただそれだけ。



彼女の身体は想像をはるかに超えて、最高に甘美だった。


いつも毎晩あんな身体を抱いてんなら、一回くらい俺が借りたって…別にバチも当たんねーだろ。



直「じゃあ仕事行ってきまーす!」

❀「行ってらっしゃい♡頑張ってね、直♡」

直「ん~~~♡」



見送りのキスをしてもらってご機嫌の直人さんは、俺たちと一緒に車に乗り込んだ。



直「よ~し!今日も頑張るか~~!」

岩「直人さんほんと絶好調。」

直「なんか❀❀がいるとほんと頑張れんだよね、俺。」

隆「どんだけベタ惚れなんすかぁ~~もうw」

直「うん、ほんと…好き///」

健「はいはいw」

臣「……」



そんなに愛してる彼女が、昨夜俺とヤったって知ったら…


直人さんはどうするんだろう。


俺にキレんのかな。

殴られる?




………




仕事が終わって家に帰って。


ソファーに横になってTVを付けるけど…


頭も身体も、あの人を忘れてない。



あんな極上の女、本当に初めてだった。



また、抱きたい。


味わいたい、あの身体を。



今度は直人さんの食べかけなんかじゃなくて、一からじっくりと味わいたい。



臣「………はぁ…。」



俺はTVを消して、また適当な女に電話をかけた。



しばらくすればすぐに飛んでくる、便利な女たち。



女「急にどうしたの~?会いたいなんて///」

臣「SEXしたい。」

女「直球すぎ…w」

臣「ダメ…?」



甘えるように後ろから抱きしめれば…



女「んもぅ…、いいよ?♡」



ほら、簡単。


わかってて来てんだろ?



女「あ、っ……や…っはぁっ…///」



なんだろう。

気持ち良くないわけじゃない。



女「やぁっ…んっ!臣ぃっ…気持ちぃ…!///」



俺だってそれなりには気持ちイイ。


でもなんだろう。


どうして…



女「あぁんっ!あんっ!……あぁっ!///」



どうしてあの人とのSEXとこんなに違うんだろう。



あの腰から砕けるような…

身体が溶けるような…


深い深い快感を、味わいたい。



臣「はぁっ…、……っ」



でも、いくら腰を振っても、それは叶わない。


あの人じゃないと。



ああ、あの人を抱きたい。



そんな欲望が、毎晩のように募っていった。




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