最高なSEXの後、久しぶりに充足感に満たされて一晩眠って。
翌朝起きると彼女はまた、何事もなかったかのようにいつも通りだった。
健「んあ~~めっちゃ二日酔い~~~」
❀「健二郎くん大丈夫ー?はい、これ良かったら飲んでね♡」
健「うあ~~ありがとうございますっ!」
岩「俺はお腹空いたぁ~~~」
❀「今何か作るから待っててね、岩ちゃんw」
岩「わーーい♡」
隆「俺も食べたい~~!」
❀「もちろん♡」
彼女はニコッと笑って…
❀「臣くんは?食べれる?♡」
俺にもそう聞いた。
臣「はい、お願いします。」
❀「ふふっ、了解です♡」
臣「……」
昨夜は呼び捨てでその名前を呼んで…
俺の上であんなにエロく乱れてた女が…
今は普通にみんなの朝ごはんを作ってる。
直「もう❀❀はみんなのこと甘やかしすぎだって~~」
❀「なーお、重いよ~~~」
直「やだ。離れない。」
❀「も~~朝からどうしたのぉ?w」
直「ん~~~♡」
俺たちがいることなんて御構い無しに、朝から彼女に甘える直人さん。
直「はぁ…♡ お前に触ってると癒される♡」
❀「もう…♡ …チュッ♡」
直「でへへ…///」
健「朝からイチャついとるわ~~~」
岩「俺も癒し系の彼女が欲しい!!」
隆「俺も!!」
臣「……」
直「もっかいチューして、もっかい♡」
❀「もう…仕方ないんだから~~チュッ♡」
直「へへぇ…♡」
今あなたにキスしてる彼女は、昨日死ぬほど俺とキスしたんですよ、直人さん。
濃厚に舌を絡めて、甘い息を漏らしながら…何度も何度も。
キスだけじゃない。
身体で何度も繋がって、二人で快感に溺れたんだ。
何も知らない直人さんは幸せそうでいいですね。
直「なんだよ臣、ジロジロ見て~~」
臣「いや、別に。」
直「お前は朝からクールな奴だなw」
臣「……」
俺は彼女とヤッたけど、直人さんに対する罪悪感は全くなかった。
もし俺が彼女を好きになってしまったなら、罪悪感や後ろめたさを感じたり、直人さんに嫉妬したりとかも、したのかもしれないけど…
俺は彼女を好きなわけじゃない。
ただ、彼女を味わってみたかった。
最高に甘い匂いを漂わせて俺を誘惑する…、彼女の身体を。
そう、これは言うなれば「つまみ食い」みたいなもん。
特別な感情は何もなくて、ただ甘い誘惑と快楽に本能で従った結果。
ただそれだけ。
彼女の身体は想像をはるかに超えて、最高に甘美だった。
いつも毎晩あんな身体を抱いてんなら、一回くらい俺が借りたって…別にバチも当たんねーだろ。
直「じゃあ仕事行ってきまーす!」
❀「行ってらっしゃい♡頑張ってね、直♡」
直「ん~~~♡」
見送りのキスをしてもらってご機嫌の直人さんは、俺たちと一緒に車に乗り込んだ。
直「よ~し!今日も頑張るか~~!」
岩「直人さんほんと絶好調。」
直「なんか❀❀がいるとほんと頑張れんだよね、俺。」
隆「どんだけベタ惚れなんすかぁ~~もうw」
直「うん、ほんと…好き///」
健「はいはいw」
臣「……」
そんなに愛してる彼女が、昨夜俺とヤったって知ったら…
直人さんはどうするんだろう。
俺にキレんのかな。
殴られる?
………
仕事が終わって家に帰って。
ソファーに横になってTVを付けるけど…
頭も身体も、あの人を忘れてない。
あんな極上の女、本当に初めてだった。
また、抱きたい。
味わいたい、あの身体を。
今度は直人さんの食べかけなんかじゃなくて、一からじっくりと味わいたい。
臣「………はぁ…。」
俺はTVを消して、また適当な女に電話をかけた。
しばらくすればすぐに飛んでくる、便利な女たち。
女「急にどうしたの~?会いたいなんて///」
臣「SEXしたい。」
女「直球すぎ…w」
臣「ダメ…?」
甘えるように後ろから抱きしめれば…
女「んもぅ…、いいよ?♡」
ほら、簡単。
わかってて来てんだろ?
女「あ、っ……や…っはぁっ…///」
なんだろう。
気持ち良くないわけじゃない。
女「やぁっ…んっ!臣ぃっ…気持ちぃ…!///」
俺だってそれなりには気持ちイイ。
でもなんだろう。
どうして…
女「あぁんっ!あんっ!……あぁっ!///」
どうしてあの人とのSEXとこんなに違うんだろう。
あの腰から砕けるような…
身体が溶けるような…
深い深い快感を、味わいたい。
臣「はぁっ…、……っ」
でも、いくら腰を振っても、それは叶わない。
あの人じゃないと。
ああ、あの人を抱きたい。
そんな欲望が、毎晩のように募っていった。