俺はこの世界の王、吉田広寸(よしだひろすん)!27歳スン!!
最初に断っておくが、俺はこの物語の主人公ではないスンスン!!!
身長173㎝、目が細い所と、中央分けの紫の髪が特徴スンスン!!
下々の愚民共はこの王(キング)を愛し、称え、いつも尊敬し、すこぶる崇拝し、
今日も俺の加護を求めてあたふためいている……!!!
{第一話}
ガララと大きな音を立ててドアが開いた。
広「よぉ、愚民(ゴミ)ども!今日もこの王(キング)が降臨(きて)やったZE!!!!スンッ!!」
体育館4個分程の室内訓練場に広寸の声が響いた。
訓練場には仲良し男3人組の夏希(18)と純平(19)と倭(19)が実戦訓練を終えて雑談をしている。
倭「…でさぁ、超絶うめェンだよ!!」
夏「まじかよ!?絶対まずいだろ!!」
純「わかってねぇなぁ夏希ぃー!!マスクメロンカレーってのはオトナの味なんだよ!!」
夏「いやいやいや!どう考えてもまずいだろその組み合わせ!!」
倭「あのうまさを知らないなんて夏希は人生120%損してるZE!!なァ純平。」
純「いや、150%だな。」
夏「いやいやいやいや!100%超える事なんてありえねーから!!」
倭「じゃあ、俺が作ってやるよ!!うめェぞ!!」
夏「いや、イランイラン!!それ食ったら死ぬ!!」
倭(やまと)は料理下手で有名である。何を作らせても殺人級の味を引き出す。
オールバックでオレンジ色の髪が特徴である。
ボケ担当でもある。
純「たしかに、食ったらリアルに息絶えるな…。じゃあ、俺の彼女の中で1番上手い子に作らせようか?」
夏「いや、イランって!!てか、何人彼女いんだよ!?死ねよイケメン!!」
純「今は…8か9人…かな…?」
夏「いや、そこは言わなくていーんだよ!!まじで排水溝に頭打ち付けて死ねよ!!」
純平は身長180㎝で黄緑色の髪のホスト系イケメン。
帝国軍内でも女子人気3位には必ず入る。
倭も純平も、夏希と同期でいつもつるんでいる。
そして、この物語の主人公が俺、灰縞夏希(はいじまなつき)。
髪は長くも短くもない銀髪。もちろん彼女募集中である。ちなみにツッコミ担当。
夏「っつーか本当にあんのかよそんなカレー!?純平も倭(やまと)も、2人で俺をダマしてるんじゃねーの??」
純・倭「「そーだよ♪」」
夏「そーなのかよ!!ぶっころすぞおまえら!!」
広「…………。」
「こォーーのォーー愚民(ゴミ)共がァーーー!!ことごとく無視しやがってェェーーー!!!この王(キング)を誰と心得てやがる!!全員まとめてあの世に送ってやるZE――――ッ!!!!!スンッ!!!!」
広寸は怒り狂い膝から上を90度に後ろに倒してマトリックスのごとく構えた。