教室でカップルに……を、されてしまいました
第4章 気がつけば、喪失
武田は両腕をわたしの背中に回して抱きしめたまま、そしてわたしのそこに自分の硬いものを当てたまま、腰を前後左右に動かし始めた。
入口を、探っているんだ。
「ダメ! ダメダメダメダメ!」
わたしは必死に叫んだ。
抱きしめられているため、逃げられない。腰を後ろに引くが、その分武田が腰を前に突き出してくる。
そして、武田はいきなり腰を突き上げた。
ぬ。と音が聞こえたような気がした。
その瞬間、わたしは激痛に叫んでいた。
「痛い!」
ただ痛いだけで、なにがどうなっているのか分からない。でも、どうなっているのか想像はついていた。
わたしの脚の合わせめから、壁を押し退けて、武田のものが、入ってしまったのだ。わたしの、身体の中に。
「初めてだったんだ」
武田は、やさしい感じにささやいた。
わたしは涙をこぼしながら、頷いていた。
「じゃ、ゆっくり動くからさ、安心しろ」
武田はわたしの中に自分のものを入れた状態で、しばらくわたしを抱きしめ続けた。
どれくらいそうしていたか、やがて、ゆっくりと動き始めた。
膝を軽く屈伸させて、腰の上げ下げを始めたのだ。
わたしの中で、武田の大きなものが動いている。
それはなんとも不思議な感覚だった。
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