日本風俗経済新聞
第1章 2015年1月25日(日)派遣型サンキューグループ会長逮捕でイメージダウン懸念
【東京】女性従業員をホテルなどへ派遣し、男性客と売春させた疑いで、全国各地で派遣型風俗店を経営する「サンキューグループ」の会長・吉田浩二(よしだ・こうじ)容疑者(61歳)=東京都新宿区原町ら、21人が逮捕された。
これまで低価格を売りに、全国へ勢力を拡大してきた同グループは、会長逮捕によってイメージダウンが懸念される。
派遣型風俗店「サンキューグループ」は、「30分コースで3900円」と低価格を売りに、激安デリヘルとしてファンの間で親しまれてきたが、客が一定以上の料金を支払えば女性従業員に売春をさせていたという。
警視庁によると吉田容疑者らは年間およそ4億円を売り上げていたが、数年前から「派遣されて来る女性が、インターネットに掲載されている写真とまったく似ていない」などの苦情が相次いでいた。
また、警視庁によると勝手に作った「風俗適正マーク」をホームページに掲載し、「安心安全の風俗店」などと宣伝していた。
しかし、安全安心とは必ずしも言えず、常連客をはじめ事情通からはインターネットの掲示板などでたびたび「基盤」と称した本番行為=いわゆる売春に関する情報も横行し、源氏名も掲載されていたケースもあった。
吉田容疑者の逮捕と同時に複数の店舗で捜索が行われ、資料などが押収されたほか、店側も会長の逮捕で求心力を失い、今後の対応に追われている。今月24日、北海道千歳市など新たに複数店舗がオープンされる見通しだったが、急遽延期された模様で、ホームページ上は情報更新がなれていない。
取り調べに対し、吉田容疑者は容疑を否認しており、警視庁ではさらに厳しく追及するとともに、さらなる捜索が行われる可能性もある。
このため、常連客を中心に顧客離れが加速する可能性も出てきたほか、女性従業員も体型も人気が高い従業員は、早くも他店のスカウターによる引き抜きも始まっているという。
ここ数年で100店舗以上にまで急拡大してきたグループは、イメージダウンは避けられず、正念場を迎えそうだ。
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