マンション屋上の死角
第9章 終章 悪夢と結末
皮膚に刻まれた 無数の 擦り傷と痣
肉と脂肪に 喰い込んだ 縄目の痕は
入浴しても 消えないし
まだ 拘束されているかのような 圧迫感
口の中に 長く含まれていた 男の欲望の 塊
私の 精神まで 侵食して 官能を蹂躙された 感触
抜け切れない 疲労に 身体を 縮ませて
深い 眠りの 底に 落ちていたようで
また まどろみの中で 夢に 脅迫される
身体を 押さえつけられ 無数の男達の
ペニスが 次々と 私の口に 襲い掛かり
男達は 勃起した 欲望を 口中に入れるだけで
少しも動かず 私に サービスを 要求する
私の口が動かないと お尻を 音立てて 叩かれる
男達の欲望を 何人呑み込んでも 次が 現われる
あの男が 叫んでいる
「間に合わないなら ケツの 孔も 使うんだ」
私の お尻が 後ろに引きずり出され
突き上げるように 持ち上げられる
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