少年との遭遇と妄想癖
第6章 6章 覚醒と自慰(終章)
眼を覚ます
また いつもの夢と 気づく
でも 其の日 私は
シーツが濡れて お尻を
洩らした 尿が浸していた
幼児の頃の オムツをしていた時のような
悪戯を 母に見つかったような 後ろめたさも あったけど
でも そこには
緊張の糸が 緩んでしまった
孤独な 日常生活の カタルシス
暴力的な 屈辱的な シチュエーションが
ある種の 欲望の鬱屈を 浄化するような 開放感も
私に もたらしていてくれる
矛盾して 屈折はしているのだけれど
独り暮らしの 40女の 秘密
おしっこで濡れた ショーツを 脱ぎ捨て
シーツを 丸めて除けると
乾いた 床に這い
また 自慰を 始めてしまう 私
<完>
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