彼と結んだ契約
第9章 9章 デスクの下に
彼のデスクの 前まで 歩み寄った
応接のソファには 座らずに
お客様扱いは されない いつもそうだから
でも 今日は 彼女の存在が 気になってしょうがないけれども
こういう シチュエーションは 初めてだったから
露骨な 侮蔑的な視線を 横に感じながら
デスクの前に 立ちすくんでいた
「下を 全部降ろして ケツを デスクの下に入れてきな」
彼女が クスリと 笑うのが聴こえた
なにを どうしろと言われているのかは
それだけで 理解できていた
前にも させられた仕打ちだから
もっとも その時は 彼女はいない 彼とだけだったけれど
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