日本をナナメに見る
第6章 鎖国を解いた日本 インバウンドビジネスの先
最近メディアなどでも頻繁に取り上げられる訪日外国人客。
日本人として日本の事を褒められるのは非常に気分のいいものだ。
折しも円安や「ビザの緩和も手伝って」と言うくだりと共に、過去最高の連呼も非常に明るい話題である。
2014年は”1350万人”の訪日外国人が訪れ、今年に目を向けると4月の時点でそれを40%以上上回る勢いだ。
国土交通省が発表しているデータによると、日本で使った金額は一人平均13万6千円と言う事になっており、2014年度には総額は1兆4千億に上ったのだ。
このままのペースで行くと、2015年は”1700万人”その先”2000万人”突破するのも時間の問題に見えてくる。
単純計算しても3兆億近いお金が、日本で使われることになるのだ。
誠に良いニュースだといえるのではないだろうか?
有識者の中には”日本のGDPは500兆であり1%にも満たない金額は日本経済には大きな影響を与えることはできない”と言うものもあるが、本当にそうなのだろうか?
私はそんなことはないと考えているのだ。
確かにGDPの1%未満なのだが、訪日外国人のデータを細かく見ていると、そうとは思えないことが沢山あるのだ。
少し遅れたが”インバウンドビジネス”とは、訪日外国人向けのビジネスと言う事である。
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