日本をナナメに見る
第21章 シリーズ01 止まらぬデフレ消費~暗転するユニクロ~
ついにと言うべきか…いや、やはりと言うべきだろう。
ユニクロが失速し始めた。
ヒートテックやエアリズムなど、機能性下着のヒットで好調な業績を続けていたのだが、直近2ケ月の売り上げが連続して前年を下回ったのである。
人件費や材料費の高騰を理由に、昨年から値上げを続けてきた影響がついにあらわれてしまったのだろうか?
ユニクロ側の説明だと『今年はトレンドモノに消費が移り、需要商品を扱うユニクロは影響を受けやすい』というモノだが…本当なのだろうか?
さて話は少し変わるが…
世の中の商品にはそれぞれが持っているイメージから来る価格が存在するものだ。
つまりは商品に対して色々な情報をもとにして、一定の価格を無意識のうちに決めているのだ。
解り易くたとえると…
『ラーメンはいくらぐらい?』と言う質問をされたとしたら一体いくらと答えるだろうか?
”500円”と答える人もいれば”700円”と答える人もいるだろう。だが”2000円”と答える人は少ないはずだ。
では『焼肉』と質問されたらどうだろう?
”2,000円”かもしれないし”5,000円”と答える人もいるかもしれない。
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