日本をナナメに見る
第3章 イオンの落日
今期決算が散々だったイオングループ
特に本業であるスーパー事業の赤字はことの深刻さを露呈する事になったのではないだろうか?
果たしてイオングループは再び光を取り戻せるのか…?
細かく検証していきたいと思う。
ではまずスーパー事業での他社はどうなのか?
実は食品に特化している中堅スーパーはおおむね良好なのだ。
このことはスーパー事業そのものが構造的にダメではない事を表しているのだ。
次にイオンはモールや金融事業では利益を上げている。と言う事はモールに入っているお店自体は儲かっている事を示しているのだ。
ではなぜか?
私はここで大胆な仮説を立ててみた。
それはシナジーの不成立である。
少し聞き慣れない方もいるだろうから説明すると、”シナジー”とは【企業と企業が一緒になることで大きなプラスの力を得る】という意味だ。
つまりイオンにおいてスーパーとモールは共存できない。
という仮説だ。
では、具体的にはどういうことなのか?
通常イオンやその他スーパーに行くときは先に専門店で買い物を済ませ、最後にスーパーで買って帰る人が多いのではないだろうか?
そして午後からの方が来店客が増えていくことを考えると、邪魔になっている存在があると考えたのである。
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