ツンデレ彼女
第1章 【臣】可愛くねぇな〜もう!
俺の彼女は相当なツンデレだ。
ていうか…ほぼ「ツン」だし。
普段は絶対甘えてきたりしない。
俺はどっちかっつーとSだから
もっと甘えたりして欲しいんだけど…
臣)なぁ。
◇)なに?
臣)もっとこっち来れば?
一緒にTVを見ながら
俺が隣に来いと呼んでも
◇)なんで?狭いじゃん。
TV見にくいからやだ。
可愛くねぇな〜〜もう!
臣)ただいま。
◇)おかえり〜〜〜
臣)たまには玄関まで
迎えに来んかい!
◇)え、なんで?
臣)なんで…って…
◇)おかえりって聞こえたでしょ?
臣)聞こえたけど…
なんだよ…くっそー!
臣)なぁ、膝枕して。
◇)どうぞ?
って、俺が甘えたいわけじゃ
ないんだっつーの。
◇)そろそろ重い。どいて。
臣)じゃあ代わりにしてやろうか?
◇)え?
臣)膝枕。
◇)なんで?いらない。
あっそ!!
毎日こんなんだ。
くっそーーー
でも…なんで俺が彼女を好きかって?
それは…
いつもはこんなツンツンして
ほんと可愛げねぇのに…
夜だけは…
可愛くなる…
そのギャップがたまんねぇから。
ああ、やっぱ俺Sだな。
臣)やっぱ家でゆっくり晩酌すんのが最高だなー
◇)うん。
臣)お前もう飲まないの?
◇)うん、もういいかな。あ、でも…
臣のやつ一口欲しい。
臣)いいよ。
◇)…。
臣)…。
◇)え??ちょうだいよ。
臣)お前からキスしたらな。
◇)は??何言ってんの?
臣)ほら、早く。
◇)しないし!
バカじゃないの、もう〜〜
そう言って立ち上がろうとする彼女の手を掴んで
俺の顔もとまで引き寄せ
ワインを一口、口に含んだ。
それを…勢いよく
彼女の口内へ流し込む。
◇)ふっぅ…ぅんっ
臣)はぁ…っ、ぺろ…ニヤ
◇)何すんの!
臣)一口飲みたいって言うから
飲ましてやったんじゃん。
◇)何それ!!//
臣)文句あんのかよ。
◇)バッカじゃないのもう。
知らないっ。
臣)待てよ。
立ち上がる彼女の腰を掴み
ソファーに押し倒す。
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