俺の印
第1章 【隆】鏡の前で…
今日は打ち上げで
メンバーやスタッフさんと散々飲んだ。
家に帰ると彼女が走って迎えにきた。
◇)隆くん、おかえりなさいっ♪
隆)うん、ただいまw
◇)いっぱい飲んだの?大丈夫?
隆)全然大丈夫だよ。
◇)ほんと?良かった♪
打ち上げ楽しかったぁ?
隆)うん。めっちゃ。
◇)あははw
俺がソファーに腰をおろすと
彼女は隣にくっついてきた。
◇)写真とかないのー?
見たいーー♪
隆)あ、結構撮ったよw
すげぇアホな写真とかw
◇)えー!!どれどれーー?w
俺はiPhoneを出して写真を見せた。
◇)あはははw
この岩ちゃん面白いw
隆)あほでしょー?w
◇)臣くん、こんな変顔するの?w
隆)全然するねーw
◇)きゃははは♪
最初は楽しそうに笑ってたのに…
次第に口数が減っていく彼女。
最後には黙ってしまった。
◇)ありがと…
隆)うん?
◇)…。
隆)…。
◇)私…もう寝ようかな…
隆)え?
立ち上がった彼女の腕をつかんだ。
隆)どうした?
◇)どうもしないよ?
こっちを見ずにそう答える彼女。
隆)急に寝るとか言うから…
◇)なんでもない
様子がおかしいことに気付き
立ち上がり彼女の顔を覗き込む。
彼女の目には涙が浮かんでいた。
隆)どうした!?
◇)なんでも…ない…っ
隆)なんでもなくねぇじゃん!
なんで泣いてんの!
◇)泣いて…ないもんっ
そう言いながら
大きな瞳からは涙がこぼれた。
俺は思わず抱きしめた。
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