純愛がゆえの狂気
純愛がゆえの狂気
完結
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/09/20
最終更新日:---

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純愛がゆえの狂気 第3章 深まる独占欲
初めて出会った。
こんなに…
心も身体も求めてやまない女性に。


バーで初めて彼女を見た時は…
すごく綺麗な人だなと思った。

でも…
話しているうちに…

ふとのぞかせる寂しげな表情が気になって…

嘘をついたり涙を見せたり…
そんな彼女から目が離せなくなって…

気付いたら俺は衝動的に彼女を追いかけていた。



そして…
夢中でその唇を奪って
強引にホテルに連れ込み…
身体を重ねた。


こんなこと…したことがない。

俺は自分に戸惑っていた。


最初からわかっていた。
彼女には…大切な人がいるということを…

もう既に…誰かのモノだということを…



でも…止まらなくて…


こんな一日で…
恋に落ちたりすることがあるんだ…
と、俺は初めて知った。





それから俺たちは
毎週のように隠れて会っては
身体を重ねた。


彼女の旦那さんは
仕事でいつも遅いらしく
出張も多いらしい。

二人の子供も週末には家にいないからと
週末はいつも俺のために時間を空けてくれた。


彼女には愛する家族がいる。
わかってる。

でも…
週末だけは…

週末だけは俺のモノだって…
そう思いたかった。



身体を重ねる度に
彼女を好きだという気持ちは強くなり…
ダメだとわかっていても…

嫉妬と独占欲が
俺の心を支配する。


俺のモノに…
俺だけのモノにしたい…


彼女が家で
俺の知らない男に抱かれているのかと

そんなことを想像するだけで
俺は気が狂いそうだった。


そんな俺の狂気にも気付かずに
彼女は今日も俺の腕の中で
安心しきって眠っている。


◇)んっ…
隆)あ…起こしちゃった?
◇)ううん…
  隆二…起きてたの…?
隆)うん。
◇)まだ…寝ないの?
隆)うん。
◇)何してたの??


俺の腕の中で
甘い声で話す彼女が
愛しくて仕方ない。


隆)お前の寝顔見てた。
◇)何それ!やだっ///
隆)なーんでw
◇)恥ずかしいもん//
隆)可愛いよ。
◇)……//


恥ずかしがって
俺の胸に顔を埋めた。


ぎゅっ…


◇)隆二……
隆)……。


少しでも起きてたい。
一緒にいられる時間が限られているなら
少しでも…その寝顔を見つめていたい。


◇)隆二…好き……//
隆)うん。
◇)隆二は…?//
隆)言わなくてもわかってるでしょ?w
  好きだよ。
◇)……えへへ//


彼女は…
いくら愛しても言葉を欲しがる。

寂しくてもっと愛して欲しいと言わんばかりに…。


俺は…
こんなに…
こんなに好きなのに…。


◇)chu♡
隆)なーにw
◇)chu♡
隆)誘ってる?w
◇)うん……//
隆)素直で可愛いじゃんw
◇)あっ…//


会える時は…
何度でも何度でも愛し合う。

飽きることなんてない。

いくら愛しても足りないんだ。


いくら愛しても…
彼女が俺のモノになることはないのだから…
5
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