嫉妬に揺れる車
第7章 【臣】前半
今日は臣くんとドライブデート。
一日中本当に楽しくて幸せだった♡
もう夜も遅くなって家に送ってもらう途中
コンビニに寄ると
よりによって元彼に遭遇した。
男)久しぶり…
❀)…うん。
私は慌てて臣くんの姿を探す。
良かった。いない。
トイレかな…?
男)元気?
❀)うん…。そっちは…?
男)まぁ…ぼちぼち…。
❀)そっか…。
なんか…気まずい…。
男)お前…キレイになったな。
❀)えっ?
男)……//
❀)ほん…と…??//
思いがけない言葉に
つい嬉しくなってしまう。
男)すげぇキレイ…。
❀)…やめて…よ//
男)なんか…色々思い出すな…。
❀)色々って…
この人は…
私が初めて付き合った人。
何もかも初めてのことを一緒にした。
そんなこと言われたら…
私だって思い出しちゃう…
男)…。
❀)…。
男)連絡先とか…聞いてもいい?
❀)…え?
男)迷惑…?//
❀)えっと…//
臣)調子ん乗んな。
男)えっ!!
後ろからいきなり臣くんに
抱き寄せられた。
❀)わっ…
臣)こいつは俺の。
男)え…っ
❀)ちょっ、臣くん…//
臣)行くぞ。
❀)あっ…//
強引に抱き寄せられたまま
車まで連れていかれた。
臣)早く乗れ。
❀)きゃっ…
バタン!
❀)臣くん…?
臣)…。
怒って…るのかな…。
❀)臣くん…
臣)何あいつ。
❀)…。
臣)…。
❀)…えっと…前に…
臣)付き合ってた男だろ?
見りゃわかんだよそんなん。
イライラしながら
説明しようとした私の言葉を遮る臣くん。
臣)お前なんなの?
❀)え…っ?
臣)嬉しそうに笑ってさ。
❀)そんなこと…っ
臣)あいつがいいんなら
あいつんとこ行けよ。
❀)……っ
臣)別にいいけど。
そんな臣くんの冷たい言葉に
思わず泣きそうになる。
❀)どう…して…
そんなこと言うの…?
臣)…。
❀)私が今好きなのは
臣くんだもんっ…
臣)「今」ねぇ……
❀)え…?
臣くんの顔を見ると
鋭いまなざしを私から外さない。
臣)前はあいつが好きだったんだろ?
❀)え……
臣)あいつの前でさっきみたいに笑って…
あいつの前で脚開いて…
あいつと散々ヤッてたんだろ?
❀)……っ
どうして…そんなこと言うの?
もう過去の話なのに…
❀)私が好きなのは臣くんだよ?
臣)じゃあ証明しろよ。
❀)え??
臣)今ここで。
❀)え??
臣)できねぇの?
❀)証明って…どうやって…
臣)頭使えよ。
❀)きゃっ…///
臣くんがいきなりシートを倒し
上に覆い被さってきた。
❀)臣くんっ!?///
臣)うるせぇ。
❀)ちょ、待って!ここコンビニだよ?!
臣)だから?
❀)人に…見られちゃう!!
臣)人に…じゃなくて…
あいつに…じゃねぇの?
❀)え…??
臣)見られたくねぇんだろ?こんな姿。
ビリビリビリッッ
❀)いやぁぁっっ////
着ていたシャツを破かれ
下着があらわになってしまう。
❀)やめてっ…///
あ…っ、んん…っ///
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