公衆の面前でギャラリーたちが見守る中
スリーサイズを測られた全裸の妻は
頭の後ろで縛られたメジャーは
まだ解かれていませんでした。
そして、女性店員たちはまたしても
妻一人をその場に残したまま
どこかへと消えていってしまったのでした。
衣料品売り場の一角に放置された妻は
さっきよりも窮地に追い込まれたのです。
さっき放置された時には
ほとんど裸に近い恰好とはいえ
紐ビキニをつけており、
両手で胸と股間を隠すことはできたのでした。
それが今は、紐ビキニさえ着けていない
まったくの全裸で、しかも両手を頭の後ろで
縛られた、まったく裸を隠すことさえできない
状態なのでした。
その姿は、事情を知らない人が見れば
全裸の女性が、自分の自慢の体を
どうぞ見てくださいといって立っているようにしか
見えないのです。
妻は大きな胸や股間を覆う黒い茂みを
これみよがしに晒しながら
辺りを見渡していました。
恥ずかしいのか、腰を後ろに引いて
体をくの字にしている姿が
さらに厭らしく見えました。
この時の私は妻を助けにいこうというよりも
このまましばらく離れた場所から
その様子を見ていることに決めたのです。