老若男女を問わず、薄毛はイヤなものです。
気にしない人は気にしないでしょうが、筆者は、おもいっきり気にするタイプです。場所は、後頭部。
幼い頃から気にはなっていました。あわせ鏡で見るたび、自分は他の人と何か違う…と感じていました。
生まれつきそうなのだろう、だからこれ以上は薄毛にならないだろう。
勝手にそう思い込んでいました。
しかし、30歳を過ぎたあるとき、法事の席での親戚の一言に筆者は震撼します。
「お前、あたまのてっぺんだいぶきてないか?」
その場では笑いをとり平然を装いましたが、内心はもう泣き出したい気持ちでした。
これまで自分のコンプレックスであった部分を、大勢の人の前でさらしものにされたのですから。
自分の気にしている部分を、人から指摘されるほどつらいことはありません。
指摘している本人はそんなに悪気もないのですから余計に腹が立ちます。
その後も、親や親友にまで指摘される始末。
もうこのまま自殺したいとさえ思うようになりました。