Love Trap
第10章 ー麻痺する思考ー
直)ほら、こっちにおいで…
〇)……
直人さんの家で
いつものように二人で過ごす時間。
でも…
私の心は真っ暗闇だった。
直)今日はどんなことしようか?
〇)……
私の服に手をかける直人さん。
直)またオモチャ…使いたい?
〇)……
私は意を決して口を開いた。
〇)直人さん…
直)どうしたの?
〇)……
直)……
〇)保険医の先生と…
お付き合いされてるんですか?
直)……してないよ?
〇)……
私は…直人さんが好きで…
こんな関係になってから
もう直人さんと付き合えてるんだと思ってた。
でも違った。
だって…直人さんは…
保健室であの人と…同じことをしてた。
直)ほら、始めよう?w
〇)……
私の質問なんて
まるで大したことないと言いたげに
服を脱がし始める直人さん。
〇)待って…ください…
直)…なに?
苦しい。
胸が…苦しい。
だって私は知ってしまった。
知らないふりなんて出来ない。
〇)直人さん…保健室で…先週…
直)先週?
〇)保険医の先生と…
直)ああ。
〇)…っ
「ああ。」って…何…?
直)聞こえた?w
〇)…っ
どうして…そんな…普通なの…?
直)そうそう。たまにね。
保健室で。
〇)……
どうしよう…
意味が…全然わからない。
直)それがどうかした?
〇)え…?
何を…言ってるの?
直)一番好きなのは〇〇だよ?
〇)…っ
直)一番可愛いのも
一番綺麗なのも。
〇)……
直)俺が一番好きなのは〇〇だから。
〇)……
悪びれもせず
にっこり笑ってそう言う直人さんに
まるで私がおかしいんじゃないかって
そんな気になってくる。
ドサッ
直)ほら…脱ごうか?
〇)…っ
いつもと変わらない優しい声。
〇)あ…っ
いつもと同じように
私に触れる優しい手。
〇)…や…ぁ…、ぁっ
これは…何なの…?
〇)直人さん…っ
直)ん…?
〇)私は…直人さんの…何ですか?
直)今更何言ってるの…w
〇)…っ
だって…
意味がわからない。
直)好きだよ…?
〇)…っ
直)〇〇は本当に可愛い。
〇)…あ…っ
直)こんな風に素直に感じる身体も…
〇)あ…っ、やぁ…、ん…っ//
直)愛しくてたまらないよ…
〇)はぁ…っ//
直)本当に綺麗だ……
〇)はぁっ、…あ…ぁ…っ//
直人さんの愛撫に
いつもと変わらず感じてしまう私。
直)〇〇が一番大事だよ…
〇)…っ
直)一番…好きだ…愛してる。
〇)…っ
思い出した。
直人さんは確かにいつもそう言っていた。
「一番可愛い」
「一番綺麗」
「一番好きだ」
どうして…気付かなかったんだろう…
私だけを愛してくれてるなら
「一番」なんて…使わない。
比較対象がいるから…
いつもその言葉が出てくるんだ……
直)ああ…もうこんなに濡れて…
〇)はぁ…っ、…は…ぁ…ん
直)今日はまだあげないよ?w
〇)あ……
直)たっぷり可愛がってあげるから♡
〇)…っ
私は…直人さんの…「彼女」じゃないの?
この関係は…一体何なの…?
ずっと頭の中がぐるぐるしてるのに
身体は次第に…快感に支配されてゆく…
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