Love Trap
第12章 ー地獄ー
直人さんを見ていてわかったこと。
この学校には
彼に抱かれたことがない女なんていない。
同期の△△先生は
本人の予想通り
春に転勤になったけれど
新しく入ってきた若い新任教師が
その代わりになるように
彼に抱かれてた。
直人さんは他の人を抱いても
私への態度は何も変わらない。
以前と変わらず
愛の言葉をたくさんくれるし
何度も何度も愛してくれる。
私は
一番は私なんだって…
いつかは私だけを見てくれるって…
そう信じて彼に抱かれ続けた。
だって彼は私が初めて愛した人。
初めて全てを捧げた人。
直人さんがいない人生なんて
私には考えられないの。
だから私は
早く直人さんと結婚したい。
早く…私だけを見て欲しい。
だって直人さんは言ってくれたもの。
「俺と結婚したい?」
「いつか…、な?」
いつか直人さんと結婚して
直人さんの子供を産んで
家族幸せに暮らすこと。
それが私の夢だった。
直)新しいソファーの使い心地はどう?w
〇)気に入ってます♡
直)それは良かった。
〇)プレゼントしてくださって
ありがとうございます。
直)だってほら、俺も使うからねw
〇)ふふっ♡
誰も使っていなかった
校舎の端の準備室は
私だけの英語準備室になった。
他の先生はこんな遠い所
使い勝手が悪いからと言って
誰も来ない。
直人さんが買ってくれたソファーも入って
ここは私たちだけの
秘密の部屋になった。
直)今日はね、家からどっさり
持ってきたんだよ。
〇)え…?
直人さんが置いた箱の中には
オモチャがたくさん入っていた。
直)今度からはここに置いておこうか?
〇)……
直)いつでも二人で使えるように、ね?
〇)はい…//
私と直人さんだけの秘密の部屋。
ここには他の女は入れない。
私だけの「特別」をもらったみたいで
私は嬉しかった。
直)じゃあ早速…
〇)え…っ
直)このソファーの弾力を
二人で試そうか?w
〇)……//
そうして始まるいつもの行為。
〇)あっ、…やぁ…っ…直人…さっ
直)もうこんなに濡らして…w
直人さんの指が…舌が…
今日も私を犯してゆく…
〇)あ…ぅ…ん…ぁぁ…っ//
直)綺麗だよ…
〇)は…ぁぅ…っ、…んんっ…//
直)最高だ……
〇)直人さぁ…ん…っ///
こんな風に
直人さんが他の女も抱いてるなんて
考えただけで気が狂いそう。
お願い。
お願い。
私だけを見て。
私だけを愛して。
〇)あぁっっ、あぁぁんっっ///
直)ああ…っ、いいね…っ//
私には…直人さんしかいないの…っ
〇)あぁっ、いやぁっ、あぁんっっ///
直)…はぁッッ///
二人だけの部屋が出来てから
直人さんの家に呼ばれることはなくなった。
直人さんが私の部屋に来ることはあったけど
それも前よりは回数が減って
抱き合うのはほとんどが
この準備室だった。
カサッ…
女)…っ///
直人さんにメモを渡された女性教師が
頬を染める。
ああ…今日はその人を抱くのね。
どこで…どんな風に抱くの?
職員室でそんな光景を見るたびに
胸が張り裂けそうになる私は
もう職員室へはほとんど出入りしなくなった。
校舎の端。
誰も来ないこの準備室。
ここでただ…
直人さんが来るのを待つ毎日。
心なんてとっくに壊れてる。
でもすがれるものは直人さんしかない。
そんな私が地獄に突き落とされたのは
それからまもなくだった。
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