清楚な美人妻 彩27歳 『小学校の運動会編』
第1章 夫の姉の子供の運動会に参加することになった美人妻
それは5月も中旬を過ぎ、
初夏に差し掛かろうかとする
季節の出来事だった。
いつものように帰宅した夫から
彩は唐突に思いがけない話を
切り出されたのだ。
「姉の子供の運動会に
行ってやってくれないか」
夫はそう彩に告げた。
彩の夫には七歳年上の
三十代後半になる姉がいた。
その姉には二人の息子がいて、
長男は中学一年生で
次男は小学四年生だった。
その小学四年生の姉の次男の
運動会に参加して欲しいと
夫は姉から頼まれたようなのだ。
思いがけない夫からの相談に、
彩は事情がよく呑みこめないでいると
夫は詳しい理由を説明してくれた。
姉夫婦は共働きで、
二人とも仕事の都合でどうしても
今年の運動会には行けないらしく、
かといって誰も応援に行かなければ
次男が可哀想だと思った夫の姉は、
親戚で時間の都合がつくと思った
彩に頼んできたのだ。
ただ、姉夫婦の次男が一生懸命走ったり、
頑張っている姿をホームビデオで
撮ってきてくれたらいいだけだからと
夫は彩に頼んだ。
夫の姉はどちらかと言えば
少し性格がきついタイプで
夫が姉の頼みごとを
簡単には断れないことは
彩も良く分かっていた。
「分かった。私行くわ」
彩は正直乗り気ではなかったが、
夫の立場を考え、また、いつか自分たちに
子供が出来た時の参考になればと思い
運動会に行くことを引き受けることにした。
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