清楚な美人妻 彩27歳 『小学校の運動会編』
第2章 運動会当日、注目を一身に集める美人妻
そして運動会当日がやって来た。
空は晴れ渡り、天気は快晴だった。
彩は支度を済ませると、
事前に夫の姉から渡された
ビデオカメラを持って、
夫の姉の次男が通う小学校に向かった。
小学校のグランドには父兄たちがすでに
所定の場所に大勢座り始めていた。
まだ結婚して二年目の若妻である
彩にとっては、ほとんどの父兄が
自分よりも10歳くらいは年上で
子供の運動会に応援に来た母親たちの
存在感に圧倒された。
どこに座ればいいのかしら・・・。
彩は、夫の姉から次男の姿を
しっかり撮ってきてねと
念を押されていたので、
なるべくグランドが良く見える
前方の空いている席を探して、
なんとか座ることができた。
周りは、40代くらいの母親たちが
べちゃくちゃと互いの子供の自慢話や、
先生の悪口などを楽しそうに話していて、
まったく別世界にいる彩にとっては、
それらを聞いているだけで疲れてしまった。
やがて、小学校のグランドには
体操着を着た子供たちが集まってくると、
グランドの中を流れ始める音楽に乗せて
入場行進をしはじめた。
お姉さんの子供を見つけないと・・・。
彩は身を乗り出して、
四年生の集団を目で追った。
夫の姉の家族とは年に数回
遊びに行ったりして交流があり
子供たちの顔も良く知っていた。
しかし、小学生の集団の中から
その顔を探そうとすると
みんな同じような顔に見えてしまい、
なかなか見つけ出すことができなかった。
入場する所を何としてでも
カメラに収めないと、
夫の姉に怒られてしまう。
もし、見逃しでもしたら、
きつい性格の姉のことだから
後できっと嫌がらせをされるのは
目に見えていた。
彩はそんなプレッシャーに
押しつぶされながら
必死に彼の姿を探した。
するとようやく四年生の集団が
半分以上、彩の前を通り過ぎた時、
「彩!」と呼ぶ声が聞こえ、
その声の方を見ると
彩の方に向かって手を振る
姉の子供の姿を
見つけることが出来たのだ。
よかった・・・。
彩は慌ててカメラを彼の方に向けると、
彼に手を振りながら
ちゃんと撮っているわよという
アピールをした。
彩は正直、夫の姉だけでなく
姉の次男も苦手だった。
たまに会うと、小学生の彼は
彩をからかうと同時に
彩の胸やお尻を触ってきたり、
スカートを捲ったりと
大人がやったら捕まるようなことを
平気でしてくるのだった。
彩がどれほど怒っても
彼は悪びれる素振りもなく、
また母親である夫の姉も笑うだけで
まるで注意しなかったのだ。
「お姉ちゃんのおっぱいもお尻もデカイね」
と厭らしい笑みを浮かべながら言う
小学生の彼は、二十代の若妻である
彩の事を完全にスケベな大人と同じ
目線で見ていることが
彩には痛いほどに感じられた。
それでも今は、そんな彼の行進する姿を
彩はとにかく一生懸命撮るしかなかった。
そしてようやく子供たちが入場を終えて、
校長先生たちの挨拶が終わると、
いよいよ運動会の本番が始まった。
彩は運動会の進行表を見ながら、
義理の姉の子供が参加する
種目をチェックして、
カメラを構えながら準備した。
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