清楚な美人妻 彩27歳 『小学校の運動会編』
第3章 借り物競走でまさかの羞恥地獄に堕ちる美人妻
運動会の種目が始まると、
どの父兄もみんな必死になって
自分の子供を応援していた。
こんなに熱狂するんだ。
子供のいない彩にとっては
その光景は異様に映った。
そして、ついに義姉の子供が参加する
最初の種目が始まるのだった。
ちゃんと撮らないと・・・。
彩は最前列の席から
彼の方にカメラを向けると
その一挙手一投足を見逃さないように
狙いを定めた。
義姉の子供が参加する最初の種目は
四年生による借り物競走だった。
彩も小学生の頃にやった思い出があった。
借りるものの書かれたメモ用紙が入った
箱の中に手を突っ込んで、
そこに書かれているものを借りてきて
最初にゴールした子から順位が付けられる
というものだった。
彩が、義姉の子供にカメラを向けていると
集団の列に並ぶ彼も彩の方を見ていた。
そして彩の方を指差しながら、
近くにいる男の子たちと
何やら話をしているのだった。
何を話しているのかしら・・・。
彩の方を向いて、意味深な笑みを浮かべる
子供たちを見て
義姉の子供がまたなにか良からぬ事でも
企んでいるのではないかと不安になった。
そして、競技の開始を告げる
ピストルの音と共に
最初の組の子供たちが走りだした。
子供たちは、コースの途中に置かれた
箱の中に手を伸ばして
中からメモ用紙を取り出すと、
そこに書かれてある物を探すために
グランド中を駆け回っていった。
ある子は、グランドに立てられた旗を持って
ゴールに走り、ある子は、
父兄の席に行って、一人のお母さんの
手を引っ張ってゴールした。
どうやら、この借り物競走は
父兄参加型の競技のようだった。
そして、義姉の子供は早くも三組目で
登場してきたのだ。
彩は絶対に見逃すまいと、
彼の方にビデオカメラを向けていると
箱の中からメモ用紙を取り出した彼は、
すぐさま彩の方に向かって走って来たのだ。
「姉ちゃん!」
大きな声で叫びながら駆け寄って来る
義姉の子供に彩はカメラを構えたまま
「どうしたの?」と尋ねると
彼は手に持ったメモ用紙を見せた。
するとそこには
「黄色いものと白いものを借りる」
と書かれてあった。
「姉ちゃん、これとこれ貸してぇ!」
彼はそう言いながら、
彩の着ていた黄色いカーディガンと
その下に着ている白いTシャツを
引っ張ったのだ。
彼は彩に、父兄席の中で
それらを脱げと言っているのだ。
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