三毛猫は笑う
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発行者:MEI
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ジャンル:ミステリー・推理
シリーズ:三毛猫シリーズ

公開開始日:2010/06/21
最終更新日:2010/06/26 23:54

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三毛猫は笑う 第2章 新マネージャー
要は拓海の前に立ちニコリと微笑んだ。



「本郷 要です。これからよろしくお願いします!!…拓海君て呼んでもいいかな?」



首を傾け拓海の顔色を伺う。そんな仕種がファンにはたまらなく可愛いと見えるらしい。



「どうぞ。好きなように呼んでください。」



薄く笑った拓海に要の頬は赤く染まり、嬉しそうに笑う。



次に拓海に近づいたのは実。



「えっらいべっぴんさんだよなタクちゃん。」



「タクちゃん…。」



「拓海君のあだ名。嫌だった?」



「いえ。可愛いらしいあだ名だなと。」



「ならよかった!!僕は沢田 実。よろしく、タクちゃん!!」



拓海の手を握りブンブン振る実。



「うおっ!!純ちゃん?!」



実の手を横から振り払った純也は、実の抗議を無視し拓海の前に立つ。



「如月 純也。よろしく。」



ポン、と拓海の頭に手をおく。



身長差のありすぎる二人。



「ちっさ。」



ぽつりと呟いた純也。拓海は一瞬だけ表情を歪ませる。



純也は片方の口角をあげて笑った。



「気にしてるんだ。」



「…してません。」



「ふっ。おいチビ。」



最後に話しかけてきた俊介は、自分が動くでもなく拓海を呼び寄せた。
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