三毛猫は笑う
第2章 新マネージャー
H.Sの4人は事務所の一室に集められていた。
「社長に呼び出しくらうなんて久々だな。」
俊介は深くソファーに座り足を組んで片膝に肘をついている。
「ま、まさか俊介何かしでかしたんじゃ。」
チロリと要が俊介を見るとジロリと鋭い視線が返ってきた。
「あ゙?」
「じょ、冗談だよ。」
そうは言いながらもビクビクしている要を見て、俊介はフンと鼻をならすと視線をそらした。
実はそんな二人を見て笑っている。
マイペースな純也はすでに目を閉じて眠る体勢に入っていた。ピクリと純也の眉が動き目が開いた。
ガチャリと扉が開く音がする。
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