出会いを含めた人生 短編集
第6章 肝試し編
そして、その勢いのまま森の中へ!道はかなり狭かったので
一列になり、そして俺はまた一番後ろに!
またまたここで後悔することになるとは知らずにね!
荒れた森を懐中電灯2つで突き進むこと約10分
ようやくトンネルの真上辺りに到着したと思います。
道は先程より広くなったと思われますが、俺達は隊列を崩さず
さらに奥へと進みました。ですが辺りに見えるのは木ばかりで
みんなつまらなくなってきたのか、そろそろ戻ろうぜ!と言う
意見が出始めたので、反転し隊列を同じにし引き返そうとしたその時!
一番後ろの俺の後ろに気配を感じたので振り向いてみると!
そこには老婆が立っていました!!!
俺はすごい気が動転して、思わず物凄い奇声をあげたと思われます。
俺:「ぴえぇぇぇぇウェェル」
これを聞き俺の前にいた友Cも振り向きこちらもすごい叫びを
これを聞き前にいた奴等は来た道を一斉にダッシュ!
この時俺はまことに恥ずかしいのですが、人生初の腰抜け体験!
見事出遅れて置いていかれました。
俺(ちょ・・・お前等待ってくれよ・・・一人にしないでおくれ)
俺(マジどうしよう!?どうすりゃいんだコレ)
俺(マジでマジでマジでマジでぇぇぇぇぇ!)
見事どうしたらいいかわからない俺に対して老婆はこう言いました。
老婆:「お前達!こんなところでなにしてたんだ?」
結構お怒りな御様子でした。
俺:「す、すいません!探検隊です」
そして冷たい視線と間があったにも関わらず
俺は生きてる人間でよかったと心から思いました。
一瞬間がありましたが、老婆がこう言いました。
老婆:「友達はいっちゃったけど、アンタは行かないのかい?」
俺:「それがですね、道がわからないんです!(キリッ)」
老婆:「まったく・・・じゃあ出口まで連れてくから付いておいで」
俺:「あ、はい!ありがとございます」
29