日本をナナメに見る
第9章 なぜ急ぐ 安保法制強行採決の訳
世の中で起こる様々な出来事の真実を知ることは常に難解なものだ。
ましてやそれが政治となると尚更ではないだろうか?
先月強行採決が行われた安保法制をとってみても、目の前にある論点が正しいかを考えてみないといけないのではないだろうか?
憲法違反や戦争法案などと叫ばれているが、本当の論点をどこに見出せば良いのだろうか?
そもそも国会での議論の中心は”合憲か?””違憲か?”または”どのような時に武力行使が出来るのか?”に集中していたようだが、その論点が本当に重要であったのだろうか?
確かにそれらも大事な論点ではあるのだろうが、問題は”何が目的でこの法案を作ったのか?”が最も重要なのではないだろうか?
さて何が目的か?
もちろん中国や北朝鮮、韓国などアジアでの抑止力の向上になることは明確なのだが、少し広い視野でみてみるとどうなのだろうか?
話は少し変わるが、昨今原油価格が低くなっているのはご存知だろうがなぜなのだろうか?
この原因については諸説あるのだが、サウジアラビアを含むOPEC諸国が石油の減産を行わなかったのが最も有力な説だ。
ではなぜOPEC諸国は原油の減産を行わなかったのか?
答えはシェールガスの存在だと言われてるのだ。
そもそも原油価格は、市場に対して沢山供給すれば価格が下がるのが一般論だが、真実は常に非合理的な価格形成をしてきたのだ。
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