ツンデレ彼女
第6章 【直】前半
俺の彼女は相当なツンデレだ。
ていうか…ほぼ「ツン」だし。
普段は絶対甘えてきたりしない。
俺はどっちかっつーとSだから
もっと甘えたりして欲しいんだけど…
直)なぁ。
❀)なに?
直)もっとこっち来れば?
一緒にTVを見ながら
俺が隣に来いと呼んでも
❀)なんで?狭いじゃん。
TV見にくいからやだ。
可愛くねぇな〜〜もう!
直)ただいま。
❀)おかえり〜〜〜
直)たまには玄関まで
迎えに来んかい!
❀)え、なんで?
直)なんで…って…
❀)おかえりって聞こえたでしょ?
直)聞こえたけど…
なんだよ…くっそー!
直)なぁ、膝枕して。
❀)どうぞ?
って、俺が甘えたいわけじゃ
ないんだっつーの。
❀)そろそろ重い。どいて。
直)じゃあ代わりにしてやろうか?
❀)え?
直)膝枕。
❀)なんで?いらない。
あっそ!!
毎日こんなんだ。
くっそーーー
でも…なんで俺が彼女を好きかって?
それは…
いつもはこんなツンツンして
ほんと可愛げねぇのに…
夜だけは…
可愛くなる…
そのギャップがたまんねぇから。
ああ、やっぱ俺Sだな。
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