純愛がゆえの狂気
純愛がゆえの狂気
完結
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/09/20
最終更新日:---

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純愛がゆえの狂気 第1章 出会い
隆)俺…優しくなんかないです…。
◇)え?
隆)だって…
◇)…。
隆)この手を離したくない。
◇)えっ…
隆)…。
◇)…。


隆二くんの…
熱いまなざしから目を逸らせない。


隆)なんでかわからないんですけど…
  俺も…
◇)…。
隆)ほんと…なんなんだろう…これ…
◇)…。
隆)ほっとけないんです…
  ◇さんのこと…
◇)え……


ほっとけないって…
こんな私のこと…どうして…?
さっき会ったばかりなのに…

私が…
浮気されてるって嘘ついたから?


◇)旦那に浮気されてるなんて…
  嘘よ?w
隆)え??
◇)いや、してるのかもしれないけど…w
  あれは冗談。
隆)え…。
◇)だから…ごめんね?
  忘れて?
隆)じゃあ…どうして…


どうして泣いたんだと
聞きたそうな顔をしてる…。


◇)わからない。
  わからないけど…


隆二くんに触れられて
涙が出た。

自分でもわからない。


◇)私…そろそろ帰ります。
  ありがとう。


私が財布を出そうとすると
隆二くんがそれを制した。


隆)いいです。ここは俺が。
◇)…。
隆)付き合ってもらったんで…
◇)そう?
  じゃあお言葉に甘えて…
  ありがとう♡


彼にそうお礼を言って
私は店を出た。


なんだか…
身体が少し熱い…

お酒のせいかな…



エレベーターに乗って
扉を閉めようとした瞬間だった。


隆)待って!!!


彼が強引に扉を開けて
エレベーターに乗ってきた。


◇)どうし…て…
隆)…っ
◇)んんっ!!んん…////


壁に押しやられ唇を塞がれた。

すごく強引なのに
キスはすごく優しくて
その柔らかさに思わず目を閉じてしまう…


◇)ん…、んん…っ///
隆)は…ぁ…
◇)…はぁ…///
隆)ごめん、いきなり。
◇)……///


私を見つめるその瞳が
熱を帯びていて
身体も心も熱くさせられるようだった。


隆)やっぱり…
  このままにしたくなくて…
◇)…え?
隆)自分でもわからない。
  でも…
◇)…。
隆)あなたが欲しいって
  体が言ってる。
◇)え…っ
隆)…。
◇)……///


胸のドキドキが止まらない。


隆)嫌じゃないなら…
  ついてきて?


そう言ってスマートに腰を抱き寄せられ
私たちはホテルに入った。


部屋に入るなり
激しいキスの嵐。


我慢していたと言わんばかりに
後頭部を抑えつけられ
舌を絡め取られる…。


◇)んん〜〜っ////
隆)ごめん…苦しかった?
◇)……///


何も言わず…
彼の胸に頭をあずけた。


ぎゅっ…


その大きな胸に甘えて
彼の身体を抱きしめると

もっと強く抱き返された。


隆)ごめん…止まらない…
  抱いて…いい?
◇)……///


私を欲しそうに見つめる
彼の熱い瞳。

こんな目で見つめられるのは
いつぶりだろう…


隆)ごめん。わかってる。
  いいよ…何も言わなくて。


私が返事をせずにいると
彼はそう言って
私の頭を撫でた。


隆)俺が悪いんだ。
  それでいい。


そう言って私を抱き上げ
ベッドへ運んだ。


私が結婚してるから…
こんな指輪をつけてるから…
だから…


隆)俺が…勝手に求めてるだけ。
  ◇は何も悪くない。
  

そう言って優しく頬に触れる彼。


名前…呼び捨てにされた…
◇って…//


私が結婚してるからって…
自分一人だけが
悪者になろうとしてる…

そんな彼の優しさに…
また涙が溢れる。


隆)どうして…


切なそうに私を見つめる彼。


◇)ごめ…んね…
隆)もう…忘れて…


今度は優しくキスを落とす彼。


隆)今だけ…何もかも忘れてよ…
◇)あっ……//


彼の手がスルリとブラウスの中へ入ってくる。
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