純愛がゆえの狂気
第1章 出会い
隆)俺…優しくなんかないです…。
◇)え?
隆)だって…
◇)…。
隆)この手を離したくない。
◇)えっ…
隆)…。
◇)…。
隆二くんの…
熱いまなざしから目を逸らせない。
隆)なんでかわからないんですけど…
俺も…
◇)…。
隆)ほんと…なんなんだろう…これ…
◇)…。
隆)ほっとけないんです…
◇さんのこと…
◇)え……
ほっとけないって…
こんな私のこと…どうして…?
さっき会ったばかりなのに…
私が…
浮気されてるって嘘ついたから?
◇)旦那に浮気されてるなんて…
嘘よ?w
隆)え??
◇)いや、してるのかもしれないけど…w
あれは冗談。
隆)え…。
◇)だから…ごめんね?
忘れて?
隆)じゃあ…どうして…
どうして泣いたんだと
聞きたそうな顔をしてる…。
◇)わからない。
わからないけど…
隆二くんに触れられて
涙が出た。
自分でもわからない。
◇)私…そろそろ帰ります。
ありがとう。
私が財布を出そうとすると
隆二くんがそれを制した。
隆)いいです。ここは俺が。
◇)…。
隆)付き合ってもらったんで…
◇)そう?
じゃあお言葉に甘えて…
ありがとう♡
彼にそうお礼を言って
私は店を出た。
なんだか…
身体が少し熱い…
お酒のせいかな…
エレベーターに乗って
扉を閉めようとした瞬間だった。
隆)待って!!!
彼が強引に扉を開けて
エレベーターに乗ってきた。
◇)どうし…て…
隆)…っ
◇)んんっ!!んん…////
壁に押しやられ唇を塞がれた。
すごく強引なのに
キスはすごく優しくて
その柔らかさに思わず目を閉じてしまう…
◇)ん…、んん…っ///
隆)は…ぁ…
◇)…はぁ…///
隆)ごめん、いきなり。
◇)……///
私を見つめるその瞳が
熱を帯びていて
身体も心も熱くさせられるようだった。
隆)やっぱり…
このままにしたくなくて…
◇)…え?
隆)自分でもわからない。
でも…
◇)…。
隆)あなたが欲しいって
体が言ってる。
◇)え…っ
隆)…。
◇)……///
胸のドキドキが止まらない。
隆)嫌じゃないなら…
ついてきて?
そう言ってスマートに腰を抱き寄せられ
私たちはホテルに入った。
部屋に入るなり
激しいキスの嵐。
我慢していたと言わんばかりに
後頭部を抑えつけられ
舌を絡め取られる…。
◇)んん〜〜っ////
隆)ごめん…苦しかった?
◇)……///
何も言わず…
彼の胸に頭をあずけた。
ぎゅっ…
その大きな胸に甘えて
彼の身体を抱きしめると
もっと強く抱き返された。
隆)ごめん…止まらない…
抱いて…いい?
◇)……///
私を欲しそうに見つめる
彼の熱い瞳。
こんな目で見つめられるのは
いつぶりだろう…
隆)ごめん。わかってる。
いいよ…何も言わなくて。
私が返事をせずにいると
彼はそう言って
私の頭を撫でた。
隆)俺が悪いんだ。
それでいい。
そう言って私を抱き上げ
ベッドへ運んだ。
私が結婚してるから…
こんな指輪をつけてるから…
だから…
隆)俺が…勝手に求めてるだけ。
◇は何も悪くない。
そう言って優しく頬に触れる彼。
名前…呼び捨てにされた…
◇って…//
私が結婚してるからって…
自分一人だけが
悪者になろうとしてる…
そんな彼の優しさに…
また涙が溢れる。
隆)どうして…
切なそうに私を見つめる彼。
◇)ごめ…んね…
隆)もう…忘れて…
今度は優しくキスを落とす彼。
隆)今だけ…何もかも忘れてよ…
◇)あっ……//
彼の手がスルリとブラウスの中へ入ってくる。
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