まさか・・・こんな水着を本当に買うつもりなのか。
私は自分の目を疑いました。
それでも妻はそんな私の様子などおかまいなしに、
また別な水着を手に取ると、
それを恥ずかしそうに眺めているのです。
今日の服装といい、妻が今買おうとしている水着といい、
少し前の妻からはどれも考えられないものでした。
妻はもしかして私のことを試そうとしているのか。
それとも私に対する何かしらのアピールなのか。
妻の行動の真意が読み取れず、
私はただ妻の水着選びを横で
黙って見ていることしかできませんでした。
するとそこに、妻より少し年上の
三十代くらいの女性の店員さんが近づいてきたのです。
女性店員は、妻の格好を上から下まで
意味深な笑みを浮かべながら見たあと、
妻に水着の試着をすすめてきました。
どうやらそこの水着売り場では
下着を脱いでの着用ができるようで、
妻は女性店員の半ば強引なすすめで
水着を試着することになり、
店の中央にある試着室へと入ったのでした。
妻が試着することになった水着は
セクシーなビキニで色違いの紐ビキニだったのです。
こんな場所であんな水着を着て
試着室から妻が出てくるのかと思うと、
私は気が気ではありませんでした。